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[日販商品データベースより]
頭蓋底外科手術は脳神経外科領域では1980年頃から盛んに取り入れられるようになった手術技術である。脳のretractionを極力排して頭蓋底部や脳中心部にアクセスし、それまでは手術をためわれていた病変にも対応する武器を外科医に与えた。神経解剖学・生理学そして病理学的検討の進歩も相まって、大きな熱をもって受容されてきた。一方で、さまざまな代替え治療の発展や、多くの頭蓋底外科手術の経験から学んだpitfallに基づいて、現在では以前のように長時間かけて骨を削って行う大規模な「いわゆる」頭蓋底外科手術の頻度は低くなりつつある。ただ、現時点でも根治や症状改善のために頭蓋底外科手技が必要となる症例も多く存在し、通常または低侵襲の小開頭手術においても頭蓋底外科手技が重要な局面で必要となる。さらに、分子生物学的な知見やロボティクスのような新しい技術も生まれつつあり、新知見および技術を頭蓋底外科疾患の治療に応用することも重要である。これまで頭蓋底外科手術から得られた解剖や病態の知見、神経や血管を安全に温存する術、脳への低侵襲コンセプトや新しい知識や技術を積極的に取り入れていく姿勢などは、次世代にしっかりと伝承していかねばならない。そこで本特集は、次世代へ伝承すべき頭蓋底外科の技術と知識および姿勢をまとめ、若手の脳神経外科医が「頭蓋底外科」という障壁をより低く感じてチャレンジできるように、アップデートされた親しみやすい頭蓋底外科手術解説書を目指した。第1章では「頭蓋底外科の歴史と展望」について私が述べさせていただいた。第2章では頭蓋底外科手術に必須の解剖・生理・病理学的知識、そして手術の基本的コンセプトを、第3章では基本的頭蓋底手術アプローチの概要と熟練医のコツを紹介していただいた。第4章では頭蓋底外科のトピックス、手術のコツなどを紹介いただき、Web付録としてビデオコーナーを設け、多くの熟練医による手術を視聴できるように工夫した。また、読み物というよりも絵本・料理本のような感覚で、図や写真を多用し、読みやすく、見て学べる雑誌を目指して、二次元コードによりアクセス可能な動画を積極的に活用している。ぜひ明日の一般的手術でも本書で学んだ技や知識が存分に活かされることを期待したい。(Editorialより)