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[BOOKデータベースより]
本書ではエックハルトの思想の特徴や全体像を紹介するとともに、パリ大学での命題集講義を検討し、未完の『三部作』の聖書注解を通して主要概念である始原論を考察、さらに「思想の歩みの未曽有の高揚」とも言われる「ラテン語説教」を分析した。最後に異端の嫌疑に真正面から反論した『弁明書』を訳出し、エックハルトの拠って立つ基盤を明らかにした。読者は本書を通してエックハルトの思索の深さとその独自性に触れるであろう。
1 序章(奥義の知解;神は存在である)
[日販商品データベースより]2 『命題集コラチオ』の解釈の試み―リカルドゥス・コルヌビエンシスとの比較において(「神の本性」:「本質的属性」と「ペルソナ的属性」;「天球の高さ」:「測られたる高さ」と「測られざる高さ」 ほか)
3 始原論(『三部作』、『創世記注解』と『ヨハネ福音書注解』;『創世記注解』における「始原」 ほか)
4 論評『ラテン語説教集』(ラテン語説教の卓越性;全ラテン語著作のなかでの位置づけ ほか)
5 『弁明書』再考(解説;弁明書 ほか)
わが国のエックハルト研究はドイツ語説教を中心に行われてきた。ラテン語著作は難解で面白くないと無視されていた。著者も若かりし頃,ドイツ語説教の詩的で流麗な表現に魅了されたが,他方で概念が曖昧で飛躍も多く問題を感じていた。その中で著者は初めてラテン語著作の研究に挑み,エックハルトの真骨頂はラテン語著作にありと確信,30年以上に及ぶ研究成果として『エックハルト ラテン語著作集』(全5巻)の訳業を成し遂げた。
エックハルトは神秘主義者と思われていたが,ラテン語著作の校訂と研究の進展もあり,トマス・アクィナスの影響を受け独自に展開したことが明らかになった。トマスと同様にドミニコ会で重責を担い,パリ大学で2度にわたる教授経験をもつなど両者の共通性は示唆に富む。
1323年ケルンに戻った後に,ケルン大司教より異端の嫌疑をかけられ,彼は1327年に正式に弁明するが,翌年に亡くなった。その後1329年に異端として断罪され,以後500年歴史から抹殺され,復活は19世紀後半であった。
本書ではエックハルトの思想の特徴や全体像を紹介するとともに,パリ大学での命題集講義を検討し,未完の『三部作』の聖書注解を通して主要概念である始原論を考察,さらに「思想の歩みの未曽有の高揚」とも言われる「ラテン語説教」を分析した。最後に異端の嫌疑に真正面から反論した『弁明書』を訳出し,エックハルトの拠って立つ基盤を明らかにした。読者は本書を通してエックハルトの思索の深さとその独自性に触れるであろう。