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[BOOKデータベースより]
この世界の欺瞞に立ちむかう学問は、「哲学」しかない。欺瞞に満ちたことばが飛び交うこの社会で、正しい者であるために。
第1章 理性の中の「個人」と「宇宙」と「社会」(心は、感覚と、「ことば」で動く;「ことば」が「理性」である ほか)
[日販商品データベースより]第2章 ことばの社会性と欺瞞性(ソクラテスのように考える;哲学と科学の識別課題 ほか)
第3章 「わたしの世界」を見つける(「わたしの世界」の独立性;「わたしの世界」の孤独 ほか)
第4章 ソクラテスの「わたしたちの世界」(「ソクラテスのように」考える;ソクラテスが起訴された原因 ほか)
ソクラテスの「徳」は、具体的な場面において個々人の主体性を問うもののゆえに、三人称の客観的真理にはなりえない。人称や格変化などの分析から言語に表出する理性の働きを抽出し、「いま・ここ・わたし」の判断と選択としての倫理を剔出する尖鋭な試み。