[BOOKデータベースより]
かれらはプレーン(簡素)で、誰一人として見捨てない。家族と仲間と、老いても共に生きるためにきまりはいつも見直され、変わらずそこにある温かな毎日が美しいキルトに包まれている。
序章
第1章 アーミッシュキルトにかれらの暮らしを感じ取るために
第2章 かれらの良き生き方のたどってきた道―信仰と行い
第3章 北米に移住したアーミッシュ―さまざまなグループの誕生
第4章 日々の生活を慈しむキルト―アーミッシュの生活実践とその意味
第5章 人生のみちゆきを表現するキルト―絆をつむぐ贈り物
第6章 誕生を祝い成長を願うキルト―生きる意味の探求
第7章 遙かな人びとをつなぐキルト―交流の広がりから生まれる新たな地平
終章
美しいステッチと鮮やかな色合いの幾何学模様のベッドカバーやマットとして作られてきたアーミッシュキルト。いまも馬車に乗り、電気を使わず、簡素な生活をすることで知られるアーミッシュ(オールドオーダーアーミッシュ)の人びとは、260年以上前に信教の自由を求めて北米に渡った。そのかれらの作るキルトが「アーミッシュキルト」として知られるようになり、収集されている。
本書では、かれらの作るキルトとともに、生き方、誰一人として見捨てないコミュニティのあり方とキルトとのかかわりを伝える。
口絵(カラー)では本書に登場するキルトと生活用品を8頁にわたって掲載。本文(モノクロ)では花や果実などの繊細なステッチの部分拡大とともに参照しやすく再掲している。多数の写真で日々の生活を紹介し、多様なキルトデザインやその名称、生活とのかかわり、素材も示しながら、かれらのたどってきた歴史と、多様なグループの誕生も紹介する。教育、兵役、成人、結婚、高齢者のケアなど、ライフコースをたどり、コミュニティのために開発されてきた事例も示す。一方で交流を広げようとする彼らの一面も紹介する。
(本書は国立民族学博物館にて2018年8月23日(木)〜12月25日(火)に開催された企画展「アーミッシュ・キルトを訪ねて―そこに暮らし、そして世界に生きる人びと」の展示内容をもとに執筆された)
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