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- 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」
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- 価格
- 968円(本体880円+税)
- 発行年月
- 2022年04月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784797680966
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[BOOKデータベースより]
江戸の武家地の約五五パーセントを占めたという江戸藩邸。一体、どのような空間だったのか?三河吉田藩(現在の愛知県豊橋市)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の役割や仕組みのみならず、脱藩・窃盗・殺人・仇討など藩邸内で起きた事件や驚きのエピソード、さらに女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内側を紹介し、武士たちのリアルを描き出す。江戸から明治へ、激動の時代の中で終焉を迎える江戸藩邸の姿も見つめる。
第1章 江戸の大名屋敷(巨大城下町・江戸;江戸藩邸の種類 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 江戸ではたらく武士(勤番藩士と定府藩士;江戸勝手と吉田勝手 ほか)
第3章 江戸藩邸事件簿(脱藩者たち;一家全員で脱藩 ほか)
第4章 江戸藩邸の奥向(「表向」と「奥向」;妻と妾 ほか)
第5章 藩邸から子爵邸へ(大地動乱の時代;お父さん頑張る! ほか)
大名屋敷の裏側、お見せします!――古文書から読み解く、大名・家臣・家族の暮らし
江戸の町には広大な大名屋敷(江戸藩邸)が多数存在し、その数は600にものぼったという。では、「江戸藩邸」とは、どのような空間だったのか?
三河吉田藩(現愛知県)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の仕組みや藩邸内で起きた事件や面白いエピソード、女性たちが暮らす「奥向」など、知られざる江戸藩邸の内部を紹介し、江戸の武家社会の実相を明らかにする。
――(本書「はじめに」より)
多くの大名が人生の大半を過ごし、藩財政の多くを消費した江戸藩邸を抜きに藩の歴史を語るのは不完全と言わざるを得ない。また、江戸の武家地の約55パーセントを占めた江戸藩邸を理解することは、東京の歴史を知る上でも重要なファクターである。
本書の目的は、特定の一つの大名家―三河吉田藩(現在の愛知県豊橋市)・松平伊豆守家―の記録を読み解くことで、江戸藩邸で働き、生活していた人々の姿を解き明かそうというものである。
――(目次より抜粋)
第1章 江戸の大名屋敷
江戸藩邸の種類/江戸藩邸の空間構造/燃える江戸藩邸/殿様のルーティーン/江戸の働き方改革/出入町人と出禁町人/江戸時代の交番?/路上で切腹した武士/消えた泥酔男
第2章 江戸ではたらく武士
勤番藩士と定府藩士/吉田藩の江戸家老/殺人を防げなかった罪/長屋暮らしの武士/藩邸の悪ガキたち/藩士の病気欠勤/温泉へ行こう/逃げる召使
第3章 江戸藩邸事件簿
一家全員で脱藩/質入れされた藩主の私物/果てしなき仇討ち/侵入者を捕まえろ/消えた大金/殺された人妻/井戸に落ちた中間/賭場になった足軽部屋/事件対応マニュアル
第4章 江戸藩邸の奥向
「表向」と「奥向」/妻と妾/奥女中の職制/家を興す老女/奥女中の給金と諸手当/奥向にいる男性/錠口という境界/恵覚院の懐事情/藩邸出入りの医師たち
第5章 藩邸から子爵邸へ
大地動乱の時代/被災藩士の暮らし/吉田藩主従、西へ/吉田藩恭順/彰義隊迫る/定府藩士の処罰/東京駅になった上屋敷/谷中の大河内子爵家/谷中下屋敷跡を訪ねて
■著者略歴
久住祐一郎(くすみ ゆういちろう)
豊橋市美術博物館学芸員。1984年、新潟県生まれ。岡山大学教育学部卒業。同大学院社会文化科学研究科博士前期課程修了。豊橋市二川宿本陣資料館学芸員を経て現職。交通史学会常任委員。著書に『三河吉田藩・お国入り道中記』 (インターナショナル新書)、『三河吉田藩』(現代書館)など。