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【2015年10月発売】
[BOOKデータベースより]
第1章 1人1台端末で問われる教師の教育観と学習観(「教具」としてのICTから「文具」としてのICTへ;「環境」という視点からの授業づくりと学習支援;愛着のもたせ方―子どもに管理をゆだねる;マルチモーダル(複数形式)に学び方の選択肢を広げる;紙と鉛筆で書くことの意味 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 ICTを活用した学びを加速させる条件整備とは(どのような計画を立てたのか;校内外のネットワーク回線の安定をどう図るか;環境整備のスケジュールの課題;端末の持ち帰りの課題―固定IPと動的IPの共存;公立学校と私立学校との違い ほか)
ICTを取り入れたその先にある教育とは?
コロナ禍とGIGAスクールの狭間で奮闘した現場主語の実践記録!
コロナ禍によって前倒しになったGIGAスクール構想。その環境整備や研修の設計など、表に出にくい当事者の経験のリアルをもとに、GIGAにまつわるいろいろな問題について自由に話し合った、計13時間におよぶ対談を濃縮した一冊。
ICTが面で整備されるということは、紙と鉛筆を基盤メディアとする近代学校のあり方をゆさぶるものだが、それは劇的で華やかなものというより、何気ない日常の風景を変えていく点にラディカルさがある。
本書では、机の上のパソコンの置き方からはじまり、子どもに委ねる勇気、紙とデジタルとの違い、グループや全体交流などの授業づくりの変化、ルールづくり、持ち帰りを可能にする条件整備、回線の問題、アカウントの重要性とクラウド活用、教員研修改革、最後は「ドラクエ」の話から学校の本質について議論し、ICTを学校の日常になじませるために実践的なヒントを提示する。
さらに本書は、全国一斉休業と1人1台端末の整備という歴史的な出来事において何が起こっていたのか、特に、なかなか外側からは見えない教育委員会の現場、そこで実質的に取り組みを進めた情報担当の指導主事の、修羅場を伴う実践の記録でもある。泥臭い実務を担っている先生たちの仕事にこそ光を当てたいと願い、現場の先生を主語とした実践の記録をまとめ、教育委員会の役割や研修のあり方の変化についても提案する。
悩みを抱えながら子どもの方を向いて試行錯誤を進めている、等身大の学校現場と教育委員会現場の典型を掘り下げて、本質的なものを確認し、ラディカルかつ等身大の未来の姿を探ることで、少しでも現場に安心とワクワクと未来へのヒントを届ける。