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[BOOKデータベースより]
いのちがまんなかFプロジェクト。ふるさと・復興・future、地域とともに未来に生きる。
1部 ミユウとユウミ 語り部誕生の物語(震災の記憶を伝える―紙芝居に託した若者たちの思い;「つらくてもやってみたい」―14歳の震災語り部誕生)
[日販商品データベースより]2部 ふるさと・復興・future/Fプロジェクト始動(地元七ヶ浜の復興を支える中学生プロジェクト)
3部 社会科教師として取り組んだいのちの学習(今、震災学習の意味を問う)
4部 地域とともに未来に生きる(未来を照らすおとなたちに支えられて;高校卒業後も将来に続く学び;若者の人生を地域で支える中学校教師)
いのちがまんなかFプロジェクト
学校が守るべきは子どもの〈命〉。
「 初めて生徒が登校したときは、『生きててよかった』と思わず抱きしめました」
「 震災後の授業では教科書すらないため、ただただ家のことや家族のことを語り合いました」
学校は、子どもと教師の裸のふれあいの場になったのです。そこでは、競争はありません。点数や成績の話も不要です。
東日本大震災は、命を学ぶかけがえのない教材、異次元の〈大きな学び〉だったと思います。
本書は、2015年4月に宮城県七ヶ浜町立向洋中学校に入学した子どもたちの6年あまりの学びと成長の記録です。
震災学習で子どもたちは友と出会い直し、被災者から勇気をもらい、「町の役に立ちたい」と、Fプロジェクトという有志チームを立ち上げます。
メンバーも、とびっきりすごいリーダー性のある子たちの集まりではありません。ごく普通の子どもたちです。
そして、ビーチクリーン活動や被災者との交流会を通し、地域に目を向けていきます。母親と祖母を亡くした双子姉妹は、さまざまな活動に熱心に参加し、語り部の話を聞く中で、徐々に心を開き、語り部に挑戦していきます。活動は、高校進学後も続き…そんなストーリーです。
読者のみなさんが、それぞれの視点でこの本を読んでいただき、何かを感じていただければ幸いです。