[BOOKデータベースより]
物語は接続する。物語を語り、読むことは、私を私ならざるものに接続することである。語り論、比較文学、イメージ論、アダプテーション論を駆使して、物語が織りなす“トランジット”の跡をたどり、その多彩な接続の様態を解き明かす。
序説 接続する文芸学―語りの“トランジット”
1 村上春樹(「壁」は越えられるか―村上春樹の文学における共鳴;運命・必然・偶然―村上春樹の小説におけるミッシング・リンク;見果てぬ『ノルウェイの森』―トラン・アン・ユン監督の映画)
2 小川洋子(小川洋子と『アンネの日記』―「薬指の標本」『ホテル・アイリス』『猫を抱いて象と泳ぐ』など;小川洋子と“大人にならない少年”たち―チェス小説としての『猫を抱いて象と泳ぐ』;小川洋子『琥珀のまたたき』と監禁の終わるとき―『アンネの日記』とアール・ブリュットから)
3 宮崎駿/宮澤賢治(液状化する身体―『風の谷のナウシカ』の世界;宮崎駿のアニメーション映画における戦争―『風の谷のナウシカ』から『風立ちぬ』まで;変移する“永遠の転校生”物語―伊藤俊也監督『風の又三郎 ガラスのマント』)
物語を語り、読むことは、私を私ならざるものに「接続」することである。
語り論、比較文学、イメージ論、アダプテーション論を駆使して、村上春樹『騎士団長殺し』『多崎つくる』『ノルウェイの森』、小川洋子『ホテル・アイリス』『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』、宮崎駿『風の谷のナウシカ』『風立ちぬ』などを論じる。
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