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[BOOKデータベースより]
おかあさんから、小さなキャベツの水やりをたのまれた女の子。女の子がことわると、おかあさんは、子犬や小枝など、いろいろなものをたずねていきます。さいごは、なんと…!?フランスにつたわる「だんだん話」の昔話がすてきな絵本になりました。四歳から。
[日販商品データベースより]おてつだいをしたくない女の子と、
おてつだいをしてもらうために、どこまでもでかけるおかあさんが主人公!
女の子がキャベツに水やりしたくないといったので、
おかあさんは、子犬や小枝、火や水と、いろいろなものに、たのみにいきます。
最後にでてくるのは、なんと……!?
フランスにつたわる「だんだん話」の昔話が絵本になりました。
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むかし、あるいえに、花を さかせたがらない
小さなキャベツが ありました。
あるひのこと、そのいえのおかあさんは、
アントワネットちゃんにたのみました。
「アントワネットちゃん。小さなキャベツにおみずをやってちょうだい。」
ところが、アントワネットちゃんはいいました。
「いやだよ。おさんぽするほうがいいもの。」
そこで、おかあさんは、こいぬのところへいきました。
(本文より)
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昔話の主人公は男の子ばかり?
そんなことありません!
世界と日本で語りつがれてきた
女の子と、大きくなった女の子たちの昔話を
絵本にして、おくります。
いろんな女の子が主人公の絵本シリーズです。
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価格:1,540円(本体1,400円+税)
【2023年03月発売】
「むかし、ある家に、花をさかせたがらない 小さなキャベツがありました」と始まるフランスの昔話。その家のお母さんが、アントワネットちゃんに「小さなキャベツにお水をやっておくれ」とたのむと、アントワネットちゃんは「いやだよ。お散歩するほうがいいもの」。そこでお母さんは子犬に「アントワネットちゃんにかぷりとかみついておくれ」「お水をやってくれないから、小さなキャベツが花をさかせてくれない」と言いますが、子犬も断ります。そこでお母さんは、小枝のところへ、次は火のところへ行きますが、次々に断られ……。これは昔話によくある、出来事がどんどんつながっていく、だんだん話とか累積譚(るいせきたん)と呼ばれるもの。「かみついて」なんて聞くとこわそうですが、大げさなやりとりや出来事の連なりを、子どもは面白がります。だって、お母さんが子犬、枝、火、肉屋……ついに死神のところまで行くのは「キャベツに水をやってほしい」というその1点なのです。お手伝いの話が、死神まで到達してひとまわりして戻ってくるおかしさは、昔話ならではですね。ヨーロッパにはさまざまなだんだん話があり、グリム童話絵本で著名なフェリクス・ホフマンによる『ヨッケリなしをとっといで』(架空社より2000年刊、現在は絶版)、人気作家スズキコージさんの『ひつじかいとうさぎ』(福音館書店「こどものとも」1975年刊)もよく似た形式のものです。わが家では子どもたちが大好きで、本書を読んで、ほかにもどんなだんだん話があるのか探してみたいと、わくわくしています。本書は「女の子の昔話えほん」シリーズの1冊。男性主人公が多い昔話の中で、女性がお話の主役となるさまざまな伝承を集めているのが特徴。お話自体は、男女関係なく楽しめます。絵を描いたのは、本書が絵本デビュー作となる、うえのあおさん。やさしい色合いと、登場人物の表情にも注目してみてくださいね。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
「女の子の昔話えほん」シリーズ。
フランスのおはなしだそうですが、
絵がいかにもおフランスという感じで、
さらに登場する女の子がアントワネットちゃんということで一気にフランス気分です。
表題は何とも不思議な印象ですが、要は、花をさかせたがらない小さなキャベツに水を上げるために、
大騒ぎになる、何とも大らかな昔話。
そのミッションを、おかあさんがアントワネットちゃんに頼みますが、
嫌がられ、それをさせるために、次々と頼みまわるのですね。
最後には死神まで動員というからびっくりです。
おかあさんの粘り強さが圧巻です。
そして、一気に事は進み、めでたしって、これでいいんかい!の世界。
でも、後半のスピーディーな展開は魅力的です。(レイラさん 50代・兵庫県 )
【情報提供・絵本ナビ】