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[BOOKデータベースより]
「歴史認識」はなぜ他国と食い違うのか?世界各地の二十五の戦争記念碑を五つに分類して、歴史の表象とその変化や議論を考察する。地図・写真多数収録。
第1部 英雄(ロシア―「母なる祖国像」‐ヴォルゴグラード;ロシアとポーランド―「四人の眠っている人」記念碑‐ワルシャワ ほか)
[日販商品データベースより]第2部 犠牲者(オランダ―国立記念碑‐アムステルダム;中国―南京大虐殺記念館 ほか)
第3部 モンスター(スロベニア―すべての戦争の犠牲者のための記念碑‐リュプリャナ;日本―靖国神社‐東京 ほか)
第4部 破壊(フランス―オラドゥール=シュル=グラヌ;ドイツ―虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑‐ベルリン ほか)
第5部 再生(国際連合―国連安全保障理事会会議場の壁画;イスラエル―ヤド・ヴァシェムのバルコニー‐エルサレム ほか)
「歴史認識」はなぜ他国と食い違うのか?
「第二次世界大戦の記念碑」といえば、日本では広島の原爆ドームや長崎の平和祈念像、東京の靖国神社、海外では中国の南京大虐殺記念館、ポーランドのアウシュヴィッツ博物館が有名だ。戦争記念碑は犠牲者や戦禍を追悼するもの、英雄やレジスタンス、犯罪を記憶に留めるもの、復興や平和を唱えるものとして、集合的記憶を形成し、継承する目的を有する。しかし近年、韓国の慰安婦像のように、論争を巻き起こしている戦争記念碑も増えている。本書は、英国の歴史家が世界の25の戦争記念碑を訪ね、「英雄」「犠牲者」「モンスター」「破壊」「再生」に分類し、歴史の表象とその変化や議論を考察する。
これらの記念碑は、地方レベルでは過去のトラウマを追悼し、国家レベルでは共同体の価値観に誇りを与え、国際的なレベルでは、戦争の悲劇から解放された未来への希望を鼓舞してくれる神話的枠組みを提供している。そして注目すべきは、本書で取り上げた9つが2000年代から新しく建設、またはリニューアルされたものなのだ。第二次世界大戦の記憶が現在に及ぼす影響の大きさと、そこから逃れられない「歴史の囚人」たちの姿が活写される。