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[BOOKデータベースより]
ヒミツはいつ、誰の前で言葉にされるのか。水俣病、戦時性暴力、レイシズム、ジェノサイド―理不尽な暴力にさらされた周縁的な存在たちひとりひとりからこぼれでる抵抗の声は、いかにして社会へと開かれ、それを聴き取る者、それもまたひとりひとりであるわれわれを「社会的な力」へと変容させる「文学」たり得るのか。
1 「海洋文学」から「海の文学」へ(我が耳はみ墨の坩;その死が犬死ではなく ほか)
[日販商品データベースより]2 日本のヒミツにふれる(飛んでゆこうかい、舟で;ふつうの家庭の夫婦の間にだっていくらもある ほか)
3 文学とオーラル・ヒストリー(軍艦島をアウシュヴィッツのように;はたらけば自由に ほか)
4 ジェノサイド縦横(三分の一を追放、三分の一を抹殺、三分の一を強制改宗;殺される前にあらかじめ害虫のレッテルを ほか)
5 戦時性暴力とミソジニー(僕は今一つの肉を要求する;女性たちが売られていく状況をただ見ているしかなかった ほか)
小説の中で囁かれる声、あるいは「研究」のために収集されなくてはならなかった声。その多くは「非主流者」達の「個」としての複数の抵抗の声であり、歴史のうねりの大きさを象徴する。「声」が力強い言葉へと文脈化される道程を追う画期的な書。戦時性暴力、ジェノサイド、ミソジニー。あらゆる暴力下に生きた人々の「声」を我々の現在の「生」へと結びつける。