[BOOKデータベースより]
江戸初期、京都画壇には裁判に巻き込まれた絵師がいた。その詳細を検証し、現在の感覚とは異なる法理念や刑罰の実態に迫る。当時の法が絵師の生涯と画業に与えた影響を発見するとともに、作品理解にも役立つ注目の書。
プロローグ 理解できなかった三つの裁判
第1章 連歌師里村玄陳の遺産相続(里村玄陳の裁判;江戸時代の裁判手続;判断基準は何か)
第2章 狩野甚丞の遺産相続(狩野甚丞弟子と狩野甚丞後家の対立;裁判の経緯と真相;籠舎に留置するという裁可;影の主役 狩野長信;譲状の問題 土佐派の場合;譲状の問題 呉服商雁金屋の場合)
第3章 狩野山雪の借金返済(狩野山雪と狩野伊織の裁判;裁判までの経緯;裁判の顛末 ほか)
第4章 山本友我の詐欺(山本友我という絵師;友我が関わった事件;友我親子の裁判;犯罪の動機;転落の経緯)
エピローグ 法のもとでの絵師たち
狩野甚丞の遺産相続をめぐる裁判の顛末、借金返済が滞り揚屋に留置された狩野山雪、詐欺行為で磔になった山本友我―。江戸時代初期に京都画壇の絵師たちが巻き込まれた裁判を検証し、現在の感覚とは異なる法理念や刑罰の実態に鋭く迫る。当時の法が絵師たちの生涯と画業に与えた影響を発見するとともに、作品の理解にも役立つ注目の一冊。
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