魂の形について

ちくま学芸文庫　ター８ー２

筑摩書房
多田智満子　

• 価格: 1,100円（本体1,000円＋税）
• 発行年月: 2021年11月
• 判型: 文庫
• ISBN: 9784480510839

内容情報

[BOOKデータベースより]

いにしえより、鳥、蝶、蜜蜂、心臓などに託されてきた魂の形象。それらは、人間が無辺際の虚空を宿し、宇宙の反映でもあることの表れとして捉えることができる。例えば、水鳥は、その自在な動きにおいて、肉体の束縛を離れた魂のありかたと照応するものであっただろう。古人は、そこに単なる比喩にとどまらない、確かな実感を込めたのではなかったか。夢のようでありながら、しかし真実でもある霊魂について、明澄なまでに想念をめぐらした詩人の代表的エッセイ。

１　たまあるいはたましひ
２　何を以て羽翼有るや
３　白鳥　黒鳥
４　漂えるプシュケー
５　オシリスの国
６　ラーの舟
７　蜂蜜あるいはネクタル
８　魂の梯子と計量
９　心臓から蓮華へ

[日販商品データベースより]

鳥、蝶、蜜蜂などに託されてきた魂の形象。夢のようでありながら真実でもあるものに目を凝らし、想念を巡らせた詩人の代表的エッセー。解説　金沢百枝===いにしえより、鳥、蝶、蜜蜂、心臓などに託されてきた魂の形象。それらは、人間が無辺際の虚空を宿し、宇宙の反映でもあることの表れとして捉えることができる。例えば、水鳥は、その自在な動きにおいて、肉体の束縛を離れた魂のありかたと照応するものであっただろう。古人は、そこに単なる比喩にとどまらない、確かな実感を込めたのではなかったか。夢のようでありながら、しかし真実でもある霊魂について、明澄なまでに想念をめぐらした詩人の代表的エッセイ。解説　金沢百枝===生と死のあわい古人の霊魂観に込められた真実を見つめる、詩人の代表的エッセイ===【目次】１　たま　あるいは　たましひ　２　何を以て羽翼有るや３　白鳥　黒鳥　４　漂えるプシュケー　５　オシリスの国　６　ラーの舟　７　蜂蜜あるいはネクタル　８　魂の梯子と計量　９　心臓から蓮華へ　あとがき解説（金沢百枝）