[日販商品データベースより]
呼吸生理のキホンがわかれば,病態・症状から看護ケアまでを結びつけて理解でき,呼吸アセスメントに強くなる! 豊富なイラストとやさしい文章で丁寧に解説した,新人や基礎を学びなおしたい“呼吸器ナース”にぴったりの入門書.血液ガス分析,胸部X線検査,呼吸機能検査、各種デバイスについても,呼吸のしくみから考えることができる.すべての道は呼吸生理に通ず!?
【序文】
「呼吸の変化は急変のサイン!」こんな言葉、聞いたことありませんか?
呼吸は、突然死以外のほとんどの疾患で「代償性に変化」します。つまり体の機能が低下したとき、これを補おうと呼吸は頑張って変化する…という性質をもっているのです。ですから、患者が呼吸器疾患を患っていなくても「呼吸状態をアセスメントする」ことは、状態の悪化を予測する、あるいは急変に気づくために、非常に重要だといえます。一方で、臨床では「どうして呼吸数が増えているの?」「呼吸困難を訴えているけど、どう対応したらいい?」など、私たちを悩ませる頻度が高いのも「呼吸アセスメント」かもしれません。
呼吸をアセスメントするためには、解剖生理や検査データなどの基礎知識をアセスメントにつなげることが必要ですが、これが結構、むずかしい。解剖はなんとか暗記できても、生理機能が難解で、また専門用語もいっぱいで、私自身も苦労したことを覚えています。けれど、体の中をイメージしながら、所見と症状を紐づけていくことができれば、患者に起こっている変化が「みえる!」ことがあります。さらに、検査データを少しだけ読むことができれば、何が起こっているのか、どう対応すればいいのかまでも「つながる!」ことがあるのです。わかれば「おもしろい!」のも、呼吸アセスメントといえるでしょう。
そこで、本書では「ビジュアル」でしっかりイメージし、「わかりやすいたとえ」で理解を深め、「ここだけは知ってほしい」大切な知識をギュギュッと絞り込んで学べるよう、図表やフローチャート、一言アドバイスなどをふんだんに盛り込みました。どこから読み始めても、解剖や生理の基礎にたどり着けるよう、また体の中で何が起こっているのかをいつもイメージできるよう、解説も工夫しています。
本書を手にとってくださった皆様が、呼吸アセスメントに「強くなる!」ことを、そしてその知識が患者ケアの向上につながることを、願っています。
最後に、本書の刊行にあたり、企画から編集作業にいたるまで、丁寧かつ辛抱強く対応してくださった南江堂の赤田早紀氏にお礼申し上げます。
2021年9月
濱本 実也
横山 俊樹
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