自然の哲学

おカネに支配された心を解放する里山の物語

ヘウレーカ トランスビュー 八木書店
高野雅夫　

• 価格: 2,200円（本体2,000円＋税）
• 発行年月: 2021年08月
• 判型: 四六判
• ISBN: 9784909753106

内容情報

[BOOKデータベースより]

里山から始まる持続可能な未来。自然“しぜん”と人間を区別することなく、両者が一体となった自然“じねん”の世界。里山とはそのような場所であり、変わりつつある今も、さまざまなことを教えてくれる。里山に移住してきた若い人たちとの対話を手がかりに、自らも里山に移住した環境学者が思索を深めてたどりついた、サステナブルな生き方とは。

第１章　里山世界と村の成り立ち―自然の一部としての人間の暮らし
第２章　せめぎあう村と国家―自治ｖｓ．統制のゆくえ
第３章　森と農の物語―自然から浮き上がっていく人間の姿
第４章　水俣と福島から「生国」を学ぶ―生命に対する責任とは
第５章　「おカネ」の物語から自由になる―巨大な力に翻弄されないために
第６章　解けなくなった人生方程式―「人並みな暮らし」は幸せなのか
第７章　第２次移住ブームがやってきた―自分らしい生き方を求めて
第８章　「弱さ」の物語―価値の大逆転
第９章　自然の哲学―物語を書き換える

[日販商品データベースより]

自然〈しぜん〉と人間を区別することなく、

両者が一体となった自然〈じねん〉の世界。

里山とはそのような場所であり、変わりつつある今も、

さまざまなことを教えてくれる。

里山に移住してきた若い人たちとの対話を手がかりに、

自らも里山に移住した環境学者が思索を深めてたどりついた、

サステナブルな生き方とは――。



田舎暮らしにあこがれているけれど、迷っている人、必読。

もちろん、移住を決めた人、すでに移住した人にもおすすめ。

そして、移住者を受け入れる側の人たちにもぜひ読んでほしい。



この危機の時代に、田舎に暮らすことの意味が掘り下げられ、

同時に問題点も明らかにされますが、それでも希望が見えてきます。

人とつながって、自然とつながって、生態系の一員として暮らしていくこと。

それがいまある生態系を維持し、その恵みを将来世代へとつないでいく。

田畑を借りて自家用コメや野菜をつくり、山で木を伐って燃料を調達する。

そんな日常が、おカネに支配された心を解放してくれる。



持続可能な自分も、未来も、里山から始まります。