- 土木技術 2021年 08月号
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月刊 土木技術社
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発売日
- 2021年07月28日
- 判型
- A4
- JAN
- 4910066210816
- 雑誌コード
- 06621-08
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今月は「古代浪漫と土木」と題してお送りする。「古代」という文字には、何かしら人の心を躍らす言霊のようなものがあるように感じる。それは恐らく、資料や文献が、幸か不幸か乏しい状況にあり、それがく人々の想像力をかき立てるからであろう。今月の特集タイトルを「古代」ではなく「古代浪漫」としたのも、単に歴史的な時間軸としての「古代」ではなく、その言葉から連想される様々なイメージが土木とどう結びつけられるのかを感じ取ってもらいたいという狙いがある。そうは言いつつ、「古代」が、いまだ全くその全貌がわかっていないということでは勿論ない。本号を読んで頂ければわかるように考古学(者)を中心にして、最先端のテクノロジーを用いながら、少しずつではあるが、様々な史実が判明している。だが、繰り返しになるが、いまだなお解明されていない古代都市の相貌や人々の生活がある。史実として判明してきた部分を軸にして、私たちはそこからまた、未開の地・古代においてどのような土木技術が使われていたのかを想像できるだろう。表紙を飾る画は、明治時代に『古事記』や『日本書紀』のような日本神話に登場し、日本の国土をつくったと言われている伊邪那岐と伊邪那美の話を画家・小林永濯が溢れんばかりの想像力でもって表現した「天瓊を以て滄海を探るの図」である。本号では、考古学者らに、土木の視座を念頭においてもらいながら、判明している史実をもとにしつつ、歴史的には「未開の地」とも呼べるであろう「古代浪漫の世界」へと読者諸氏を誘ってくれるであろう。