- 鬼火 下
-
講談社文庫 こ59ー45
THE NIGHT FIRE- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2021年07月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065239599
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[BOOKデータベースより]
ボッシュはまた弁護士で異母弟のハラーが担当している判事暗殺事件裁判に被告側調査員として協力もしていた。一方バラードはホームレス男性の焼死事件の現場を処理するが、単純な失火とみられていた見立てに不審を抱く。過去の未解決事件を含め、三つの異なる事件が複雑に重なり合い怒涛の展開から終盤へ。
[日販商品データベースより]バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、ディナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。