- 米中分断の虚実
-
デカップリングとサプライチェーンの政治経済分析
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
宮本雄二 伊集院敦 日本経済研究センター- 価格
- 3,080円(本体2,800円+税)
- 発行年月
- 2021年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784532358921
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[BOOKデータベースより]
安全保障とビジネスの間で揺れる日本のジレンマを多角的に解説。
米中デカップリング論への視点―両国関係の複雑さと中国の可変性
[日販商品データベースより]米中技術覇権競争と日本の経済安全保障
米中ネットワーク競争と海底ケーブル
コロナ禍とグローバル保健ガバナンス―米中対立の影響をいかに緩和するか
米中気候協力の行方―バイデンは北京と協力できるのか
米国の中国脅威論と人的・文化的分断―「赤の恐怖」か「黄禍論」か
米中分断下での日本のバリューチェーン―「多様なつながり」へ3つの提言
サプライチェーンの見直しと中国の新構想―日本に必要な多面的努力
台湾にみる米中ハイテク分断の最前線
貿易摩擦下の米中金融交渉―開放と分断の狭間で
米中デカップリングとスタートアップ投資―コロナ禍で中国台頭、投資分断加速へ
日本に求められる重層的アプローチ―米中競争時代を勝ち抜く「開かれた」地経学
対立する米中。世界1位と2位の経済大国同士の分断が世界に及ぼす影響は大きい。日本を含め、世界のほとんどの国は米中双方と貿易や投資で深く結びついているためです。多くの企業にとって、米中の二者択一の踏み絵を踏まされるのは悪夢ですが、両国のデカップリングの度合いに応じてサプライチェーンの見直しなどを迫られています。技術やサプライチェーンの米中デカップリングは今後の展開次第で地球的な規模でモノ、カネ、ヒトの流通を妨げ、世界の貿易体制やイノベーションの行方を左右する可能性があります。
半面、米中のデカップリングは言葉が独り歩きしているところもあります。米ソの冷戦時代と違って、いまの米中は経済面で相互依存が進んでおり、切り離そうにも簡単に断ち切れない関係が二重、三重にできあがっているからです。新型コロナ禍で中国の「マスク外交」への批判が高まり、医療品や戦略物資の中国依存への警鐘が鳴らされた2020年ですら、中国の対米輸出は前年比7.9%の増加(中国側統計)となったのです。
本書は『技術覇権』(2020年刊)に続くタイムリーな米中関係分析です。米中のデカップリングの実像と背景、今後の展望に関する分析を行い、日本の対応を考えるうえでの材料を提供します。