詳解有利発行課税

ロギカ書房 東京官書普及
稲見誠一　梅本淳久　

• 価格: 3,080円（本体2,800円＋税）
• 発行年月: 2021年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784909090560

内容情報

[BOOKデータベースより]

法人税・所得税・贈与税の視点で有利発行課税の理論と計算を体系的に解説！関係法令から裁判例までフォローした実務家必携書！！

第１部　関係法令編（株式発行に係る会社法の規定；有利発行に係る法人税法の規定；有利発行に係る所得税法の規定；有利発行に係る相続税法の規定；有利発行に係る国際課税関係の規定）
第２部　事例編（有利発行と既存株主に対する寄附金課税；有利発行と株式引受人に対する受贈益課税；有利発行と所得税・贈与税の課税）

[日販商品データベースより]

有利発行課税については、一定数の判例の蓄積があり、論考も多数発表されているところです。
これらの論考には、裁判所の結論や理由付けに反対するものも少なくなく、また、判決の理解について、複数の異なる見解が示されており、有利発行課税については、未だ議論の余地が残されているように見受けられます。
ところで、大淵名誉教授が、「法人が行う第三者割当の有利発行増資は、資金調達手段、安定株主対策及び業務提携等、幅広いニーズに利用されている」と指摘されているように、実務では、今なお有利発行増資が利用され、その課税関係を検討する必要が生じています。
前述の通り、有利発行課税については、多数の論考があるものの、これらは、関係法令等を体系的に解説するような趣旨のものではなく、また、学術的な記載や、判例の趣旨とは異なる記載も多く見受けられます。
本書は、条文と判例の趣旨に照らして、有利発行課税の構造を解説する実務テキストです。具体的には、「第1 部　関係法令編」では、有利発行に関係する会社法及び各税法（法人税法、所得税法、相続税法）の規定について逐条解説を行い、「第2 部　事例編」では、著名な裁判例を題材に、具体的事案の検討において生じる理論上又は計算上の問題について、詳細な解説を行いました。また、有利発行課税の問題のより深い理解のために、「参考」と題する囲み記事で、判例評釈や有力な学説を簡潔に付記しました。