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[BOOKデータベースより]
本書は、英米文学、フランス文学、日本文学、さらに芸術学の垣根を越えた、領域横断的比較文化研究である。特に、アメリカの文筆家であるアナイス・ニンの作品、日本の芸術家に多大な影響を及ぼした瀧口修造の活動、そして日本の詩人である上田静栄と左川ちかの作品を扱う。彼らの作品とアンドレ・ブルトンやサルヴァドール・ダリ等の作品とを比較しながら、男性原理とヨーロッパ的原理という二つの特徴を併せ持つフランス発祥のシュルレアリスムが、アメリカと日本の芸術家によって受容され変容した経緯とその結果について考察する。
第1章 男性原理としてのシュルレアリスム―女性芸術家における受容と変容(「シュルレアリスト」とは誰か;男性シュルレアリストの描く女性の理想像;アナイス・ニンに見るシュルレアリスムの受容―イメージの転化)
第2章 ヨーロッパ的原理としてのシュルレアリスム―日本における受容と変容(日本のシュルレアリスムへの関心の高まり;イメージと言葉の剥離―瀧口修造と日本のシュルレアリスム;瀧口修造とサルヴァドール・ダリとの関わり;「真珠論」をめぐって;『異説・近代藝術論』とLes Cocus du art moderne;ナルシスの変貌について―変貌、死、復活)
第3章 シュルレアリスムと日本の女性芸術家(シュルレアリスムと日本の女性芸術家との関係;日本における女性詩人の境遇;上田静栄の詩作について;左川ちかとダリの作品との接点に関する考察)