[BOOKデータベースより]
「私は、辞書編集者として絶対にやってはいけないことに手を染めてしまいました」辞書に載せることばの用例を探すとき、編集者は文章を読んではいけないという。内容を熟読していると、必要とすることばの例が見つけられないから。そんな「タブー」を犯してまでレジェンド編集者がしたかったこととは?辞書編集で出会った「美しい日本語」「伝え、残したいことば」のエッセー集。辞書編集者が編む珠玉の日本語図鑑!
第1章 自然描写
第2章 美の表現
第3章 文章表現
第4章 感情表現
第5章 人間の性質
第6章 人間関係
2015年12月に発売され大好評となった『悩ましい国語辞典』の著者で、辞書好き日本語好きの読者たちから「レジェンド」と称される神永曉さんの新著。
37年間、辞書編集者として過ごしてきた神永さんが厳選した、100年後にも残したい美しい日本語101について解説する、ことばについてのコラム集。
神永さんは小学館での辞書編集者時代、国語辞典のゲラを読みながら「いいことばだな」と思えたものを集めて、『美しい日本語の辞典』という現在も版を重ねる辞書を作っている。しかしこの辞書づくりにはほかに国語学者等も参画し、各語の語釈はそうした専門家に執筆を依頼したこともあり、物足りなさを感じていたという。そこで、自身が「美しい日本語」「後世に残したいことば」と思ったものを厳選し、もっと詳しく解説したものを書きたいという思いから新たに原稿を執筆。選んだ言葉については、意味や語源はもちろん、著名な作家が作品の中でそのことばをどう使っているかを詳しく解説した。
文学作品から使用例を紹介しているため、そのことばをどんな状況の時にどのように使えばよいかすぐにわかり、語彙力を鍛え磨くことにもつながる。
また、作家の言葉に対する感性も知ることができる上、作品や作家の隠れたエピソードもふんだんに紹介されているため、文学案内としても面白い読み物になっている。
なお、掲載することばを区切りのよい100語ではなく101語としたのは「美しいことばはこれだけでなく、他にもあるんだよ」という意味合いからだという。
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