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- 安いニッポン
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「価格」が示す停滞
日経プレミアシリーズ 453
日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
中藤玲- 価格
- 935円(本体850円+税)
- 発行年月
- 2021年03月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784532264536
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「価格」が示す停滞
日経プレミアシリーズ 453
日経BPM(日本経済新聞出版本部)
日経BPマーケティング
中藤玲
[BOOKデータベースより]
日本のディズニーランドの入園料は実は世界で最安値水準、港区の年平均所得1200万円はサンフランシスコでは「低所得」に当たる…いつしか物価も給与も「安い国」となりつつある日本。30年間の停滞から脱却する糸口はどこにあるのか。掲載と同時にSNSで爆発的な話題を呼んだ日本経済新聞記事をベースに、担当記者が取材を重ね書き下ろした、渾身の新書版。
第1章 ディズニーもダイソーも世界最安値水準―物価の安い国(世界で最も安い「夢の国」;「100均」なのは日本だけ ほか)
[日販商品データベースより]第2章 年収1400万円は「低所得」?―人材の安い国(サンフランシスコVS港区;労働生産性が主要先進国で最下位の背景 ほか)
第3章 「買われる」ニッポン―外資マネー流入の先に(ニセコが買われる;技術が買われる ほか)
第4章 安いニッポンの未来―コロナ後の世界はどうなるか(インバウンドバブルのその後;ホテルに見る「二重価格」 ほか)
ディズニーの入場料8200円は世界では最安値、
富裕層が満足できるホテルが日本にはない、
年収1400万円のSEは海外で低収入、
ダイソー商品は、バンコクでは200円以上……
ときには、新興国からみても「安い」国となりつつある日本の現状について、
物価、人材、不動産など、さまざまな方面から記者が取材。
コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。脱却の出口はあるか。
取材と調査から現状を伝え、識者の意見にその解決の糸口を探る。
2019年末から2020年にかけて日経本紙および電子版で公開され、
大きな話題をよんだ特集記事の大幅加筆バージョンを新書化。
「日本の賃金はこの30年間全く成長していない」
――年々賃金の上がる諸外国から取り残され、物価も賃金も「安い国」となりつつある日本。
国は、企業は、個人はこれからいったい何をすべきなのか?
百円ショップ、回転寿司、シリコンバレー、インド、アニメ制作会社、京都、ニセコ、西川口……
日経記者が現場から安いニッポンの実情を伝え、その解決の糸口を探る。
「成長を続ける世界から日本は置き去りになり、人材やモノを買い負ける。皆が300円の牛丼に収束していると、いつの日か牛丼も食べられなくなってしまう。
「安さ」は生活者から見ると「生活しやすい」が、供給者の観点では収益が上がらない。すると賃金は据え置かれ、消費が動かず、需要が増えない悪循環に陥る。企業はなるべく値下げせずに最低限まで生産コストを下げたくなる。
果たしてこれで、世界の秩序をガラリと変えるようなイノベーションが生まれるだろうか」(「はじめに」より)