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- アレルギー 現代病の歴史
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Allergy The History of a Modern Malady
時空出版
マーク・ジャクソン 大塚宜一 稲毛英介
- 価格
- 3,520円(本体3,200円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784882670711

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[BOOKデータベースより]
20世紀初頭には、西欧の知的上流階級の病とされていたアレルギー疾患は、1世紀余りの内に全世界のすべての階層に広まり、有病率と死亡率を増加させた。公衆衛生上の懸案事項となり、経済的コストを増大させる一方、製薬産業をはじめ産業界に市場を作り出し、現代のライフスタイルや環境との関連が指摘される現代病になった。本書では疫学的、文化的現象を追いながら現代にグローバルに蔓延するまでを辿る。
第1章 学説史
[日販商品データベースより]第2章 奇妙な反応
第3章 診察室でのアレルギー
第4章 グローバル経済とアレルギー
第5章 文明と疾病
第6章 近代性への抵抗
第7章 未来
喘息や湿疹、食物による不調などの症状は古代から知られており、19世紀初頭から花粉症の詳細な記載があった。しかし、これら別々の疾患と考えられていた複数の病気が共通の原因と病態を持つとして、フォン・ピルケが「アレルギー」の名で表現したのは1906年であった。彼の概念は、疾患に対する免疫と組織を障害する過敏反応を示唆した。アレルギーは1世紀余りのうちに、西欧のエリート階級から一般庶民、途上国の人々へと広がり、より致死的な病となり全世界へと拡大する現代病となる。本書は学説史から社会経済、環境、文化まで広くとらえ、英米の著名な医学・科学および一般紙誌で高く評価されている。