- ふたたびの春に
-
震災ノート20110311ー20120311
祥伝社黄金文庫 Gわ9ー1
- 価格
- 825円(本体750円+税)
- 発行年月
- 2021年02月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784396318000
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[BOOKデータベースより]
何が変わり、何が残ったのか。福島在住の詩人が記した、初めての詩集。2011年3月11日からの1年。
こうしている(三月十三日避難所の夜)
[日販商品データベースより]僕たちはキッチンを(三月十四日台所で)
整列(三月十五日福島市にて)
避難(三月十五日福島市にて)
卒業(三月十八日失われてしまった息子の卒業式の朝に)
入浴(三月二十一日福島市自宅にて)
孤独(三月三十日書斎で)
目が覚めたら(四月八日床で)
靴(四月二十日新地町にて)
立入禁止(四月二十二日飯舘村にて)〔ほか〕
「震災に遭いました」「放射能が降っています、静かな夜です」……
このような、ストレートなメッセージを書き殴り、ツイッターに投稿した。正気を取り戻すことができるようになったのは、全国の、フォローして下さった方々からの、たくさんのメッセージの一つ一つにあった。
私たちの精神を追い込むのも、救うのも言葉なのだ。あらためて〈絶対〉の崩壊に立ち向かうには、〈言葉〉しかないのだ。(本文より)
「ふたたびの春に」というタイトルの本書が刊行された時に、もう一年になるのかと思ったことを良く覚えている。今はここで波と風を受けながら、もうじき十年になるのかという思いがする。それは思いを残して一瞬にして世を去った人々、そしてまだ発見されないまま無念にも海に眠っている方々も同じなのかもしれない。(「文庫のための前書き」より)