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[BOOKデータベースより]
教科書をカバーするだけでいいの?本に対する、純粋な子どもの反応に耳を傾けよう!国語教育を変える1冊。
1 読書家に焦点を当てる(問題―読む文化をつくることは難しすぎる;ハック―読書家に焦点を当てる ほか)
[日販商品データベースより]2 読む文化とカリキュラムのつながりをつくる(問題―既存のカリキュラムに一人読みをうまく位置づける;ハック―読む文化とカリキュラムのつながりをつくる ほか)
3 教室の図書コーナーを充実させる(問題―生徒は本が容易に入手できる環境をもっていない;ハック―教室の図書コーナーを充実させる ほか)
4 読むコミュニティーを築くために評価する(問題―評価が読む気を失わせてしまう;ハック―読むコミュニティーを築くために評価する ほか)
5 読むことを学校の中心に据える(問題―読むこととほかのことが関連していない;ハック―読むことを学校の中心に据える ほか)
いますべての教室が読むことが好きな生徒で満たされているなら本書の存在理由はありません。しかし、残念なことに読むことが好きな生徒だけで満たされた教室を見出すのはとても難しいのです。これは日本でも米国でも同じです。
本書原著の副題を直訳すれば「教室を読書家の文化(a culture of readers)に変える五つの方法」となります。教室が「読書家の文化」となるのを阻んでいるのは何か。著者のドーソンさんは、@教師が教科書をカバーすることばかり気にかけていること、A教師が文章に対する生徒一人ひとりの反応に目を向けていないこと、B教室での話し合いや様々な情報源から集めた事実や考えをコピーする力ばかりを重視していること、をあげています。本書は、教師がこのような事態を「ハックする」(修繕する)ことによって教室が、読むことの好きな生徒に満ちた「読む文化」になると主張しています。
生徒たちが自分の好きなことに熱中するのは「当たり前」ですが、教科書教材に読むことは生徒の皆にとって「当たり前」ではありません。皆が読むことを好きになるには、つまり教室を読むことが当たり前の文化にするにはどうすればよいか。どのようにして自分がひたすら読み浸ることのできる本を見つけることができるようにしていくか。ひたすら読み浸り続けることのできる環境をどのようにつくっていけばいいのか(アナログでもディジタルでも)。そして生徒が読書家になる道を歩むのに私たちはどのように伴走していけばいいのか。本書はこうした問いに正面から取り組み、教室を読むことが当たり前になる「読む文化」とするための五つの取り組みやすい方法を示した本です。
一人でも多く読むことが好きな生徒を育てていくことが国語教育の多くの問題(ひいては、学校教育全体)を解決するという著者の強い信念には、一人の読者としてこころ打たれるものがあります。(山元隆春)