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[BOOKデータベースより]
SPECIAL ISSUE スマートワークプレイスの未来
[日販商品データベースより]1 Edge Olympic Amsterdam(エッジ・オリンピック・アムステルダム)個人に寄り添う柔らかなスマートビル
2 22 Bishopsgate(トゥエンティトゥ・ビショップスゲート)ロンドンの街に溶け込むバーティカル・ビレッジ
3 Microsoft Netherlands(マイクロソフト・ネダーランド)小さなコミュニティづくりを促す「マイクロポリス」
4 CIRCL(サークル)大手金融機関が見せるサーキュラー・エコノミーへのリーダーシップ
5 B.Amsterdam(ビー・アムステルダム)欧州最大級のビジネス・プラットフォームは「スマートシティ・ゾーン」へ
6 Superblocks(スーパーブロック)バルセロナ市民にストリートを取り戻す
FEATURE The Edge(ジ・エッジ)
FOCUS 1 「テクノロジー×ヒューマン」でスマートビルはどう変わるのか―PLP Architecture
FOCUS 2 データ分析がワークプレイス・デザインにもたらす変化とは―Zaha Hadid Architects
FOCUS 3 「ビル」「シティ」に代わるスマートの新しい単位「プリシンクト」―The Smart Precinct
FOCUS 4 グローバルからローカルへ。経済活動をボトムアップに変える「ファブシティ」―Fab City
FOCUS 5 データの主権を個人に取り戻す「データ・コモン」―DECODE
WRAP‐UP 宇宙船「自分」号:オーナーシップが問われる時代
テクノロジーを吟味し続ける
人類は数多くのテクノロジーを生み出し、それによって能力を拡張し進化してきたという意見に反対するものはいまい。哲学者アンリ・ベルクソンは「創造的進化」の中で、現生人類を「ホモ・サピエンス[英知人]」ではなく「ホモ・ファーベル[工作人]」と定義し、「知性とは、その根源的な歩みと思われる点から考察するなら、人為的なものをつくる能力、特に道具をつくるための道具をつくる能力であって、そのような製作を無限に多様化させる能力である」と述べた。つまり、テクノロジーを生み出すことこそが人類を人類たらしめると考えた。一方で、テクノロジーは人類を苦しめもする。第一次産業革命で水力や蒸気機関を動力源とする紡績機が作られ、職を追われた労働者が機械や工場を打ち壊した「ラッダイト運動」が起こった。これは一過性のものではなく、現代においてもITの進化によって雇用機会を追われた人々による「ネオ・ラッダイト」が続いている。テクノロジーはその進化の歩みを止めることはなく、また人類を脅かし続けてもいるのだ。では翻って、テクノロジーが活用された「スマートワークプレイス」は我々に何をもたらすのだろうか。自動車の大衆化に成功したフォード・モーターの創設者ヘンリー・フォードのかの有名な言葉「もし人々に何が欲しいかと聞いていたら、彼らはもっと速い馬が欲しいと答えていただろう」を持ち出すまでもなく、それは未来を形づくろうとする不連続な営みの中から残ったものだけが、たまたま答えとなるだけなのだろう。ならば、いま僕たちがすべきことは未来に対するビジョンや実践をつぶさに吟味し続けることなのだ。