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[BOOKデータベースより]
1968年、超人気若者週刊誌「平凡パンチ」の編集者として、スーパースター三島由紀夫の担当編集記者となった椎根和。番記者で唯一剣道の弟子となり、ともにハンバーグを食べ、編集部で音楽を聴き、結婚式でスピーチをもらい、―割腹自決までの3年間、新宿騒乱に同行し、「楯の会」の秘事を間近で見つめるなどした著者が文豪の知られざる素顔にせまった迫真のノンフィクション。「平凡パンチ」と三島の熱い関係を記録した50年の歴史を辿る重層的な傑作である。
序 化捜現実に生きた三島と「サド侯爵夫人」(文・椎根和)
第1部 平凡パンチの三島由紀夫(“キムタク”なみのアイドルだった;ねじれにねじれ拡散した信条;スーパースター第一号誕生!;頭脳に“ものが入ってきた”;“ひどいから、いい”感覚;“イメージ”が新しい哲学になった;“集合的無意識”世界への旅;ゲバラとアリと三島のダンス;気づかれなかった本当の遺書;白い錬金術師の家)
第2部 三島由紀夫の記憶と精霊たち(切腹事件から一年後、或る夜の出来事…そのとき、ぼくは大学生の近田春夫を連れて、原宿で飲んでいた(文・椎根和);豊饒の海を、漂って…「記憶と言うてもな、映る筈もない遠すぎるものを映しもすれば」(文・椎根和);家庭サービスの鬼三島由紀夫―下田はいま、三島の聖地になりつつある(対談 横山郁代・椎根和);三島の死後、残された二つの謎―まじめで、手抜きせず、いつも全力をつくす文学労働者だった(対談 鈴木邦男・椎根和);「若者」の言葉による三島へのオマージュ―新潮文庫版『平凡パンチの三島由紀夫』解説(文・川本三郎);三島由紀夫と野坂昭如と平凡パンチ―「平凡パンチについて語ることは1960年代後半を語ることです」(野坂昭如)(文・塩澤幸登))
第3部 三島由紀夫×平凡パンチ相思相愛年表