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- 中野京子と読み解く運命の絵
-
なぜ、ままならない
- 価格
- 1,958円(本体1,780円+税)
- 発行年月
- 2020年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784163912912
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[BOOKデータベースより]
この世を生きる者たちの運命の小舟は、揺られっぱなし―名画の奥にある“運命のドラマ”を『怖い絵』著者が解き明かす。愛人の膝から立ち上がる女は関係を清算できるのか?―ハント『良心の目覚め』、何もかも思い通りにゆかない、傲岸不遜な画家の生涯。―クールベ『画家のアトリエ』、一体なぜ?古代彫刻にまつわる不運の連鎖。―アルマ=タデマ『フェイディアスとパルテノン神殿のフリーズ』、ギロチン台に向かった16人の修道女の行く末は…。―ドラローシュ『ギロチン』、仏軍VSスペイン民衆、戦場で流れた夥しい血。―ゴヤ『マドリード、1808年5月2日』ほか“運命”をキーワードに名画を読み解く17篇。
運命を招き入れた瞬間―ダヴィッド『マラーの死』/ボードリー『マラーの暗殺』
[日販商品データベースより]感傷的なイギリス人―ハント『良心の目覚め』
この後、まさかの展開が…―ジェラール『プシュケとアモル』/ヘイル『プシュケと玉座のヴィーナス』
予言か、呪いか―コリア『デルフォイの巫女』/ミケランジェロ『デルフォイの巫女』
性格が運命を決めるのか?―クールベ『画家のアトリエ』/鴨居玲『1982年 私』
無名人の代表―カラヴァッジョ『エマオの晩餐』/レンブラント『エマオの晩餐』
不幸な家族の肖像―ドガ『ベレッリ家の肖像』/オーチャドスン『功利的結婚』
「かかあ天下」の時代―ブリューゲル『悪女フリート』/メッケネム『ズボン(パンツ)をめぐる闘い』
「白」への固執―アルマ=タデマ/『フェイディアスとパルテノン神殿のフリーズ』
さすがミステリの本場―フリス『鉄道駅』
★「怖い絵」「名画の謎」など多くの人気シリーズを生み出してきた著者が、<運命>をテーマに名画を読み解くシリーズの最新刊。
カバーを飾るのは、ナポレオンの肖像画で名を馳せる以前のダヴィッドが描いた『マラーの死』。
最近ツイッターで人気を博した「#名画で学ぶ主婦業」でも話題になったこの絵(曰く「給食がないので弁当を持たせてください」という小学校からのお手紙を当日朝に発見した図)は、フランス革命で活躍したジャコバン派指導者のマラーの死が題材ということで、世界史好きにもなじみ深いのでは。
現代人の目にも鮮烈な印象を与えるこの名画は、革命後の混乱期に起こった暗殺の現場で、ダヴィッドが「遺体をスケッチして」描いた作品で、発表当時もセンセーショナルに受け止められました。
革命家として名声のあったマラーはなぜ“入浴中に”殺害されたのか? マラーが左手に持つ手紙に書かれた内容は? なんと犯人は20代前半の若い女性? ……など、絵の背景や細部の情報を読み解いていくことで、<運命のドラマ>がありありと浮き上がってくるスリリングな絵画エッセイです。
そのほか、
「愛人の膝から立ち上がる女は 関係を清算できるのか?」
(ハント『良心の目覚め』)
「何もかも思い通りにゆかない、傲岸不遜な画家の生涯」
(クールベ『画家のアトリエ』)
「一体なぜ? 古代彫刻にまつわる不運の連鎖」
(アルマ=タデマ『フェイディアスとパルテノン神殿のフリーズ』)
「ギロチン台に向かった16人の修道女の行く末は……」
(ドラローシュ『ギロチン』)
「仏軍VS スペイン民衆、戦場で流れた夥しい血」
(ゴヤ『マドリード、1808 年5 月2 日』)
など、世紀を超えて魅力を放つ名画を深く知ることのできる17篇を収録。
絵画31点はすべてオールカラー掲載、主要絵画19点は引き出し線の入った詳細解説入り。見開きにまたがる絵も途切れず見られる製本の工夫を加えました。美しい絵と、絵に秘められた<運命のドラマ>をご堪能下さい。