[BOOKデータベースより]
1(トレース;トーン;プリズム ほか)
2(きのふの今;手;兎の夢 ほか)
3(私;35°29′09.6″N139°42′02.6″E;匚 ほか)
田中裕明賞受賞の前句集『凧と円柱』(2014年、ふらんす堂)よりおよそ6年後の著者第3句集。
『プレバト??』もいいけど、ガチの俳句の世界では、言葉はこんなにも更新されているんです−−
火が紙にくひ込んでゐる麦の秋
ストローを銜へるひとりづつ霞
消ゴムに小暗い栗鼠をからめとる
いうれいは給水塔をみて育つ
ラクロスは兎の夢で出来てゐる
こはるびの粒々のパラシウトたち
t t t ふいにさざめく子らや秋
つきゆびは歌をとめどもなく辿る
あきらかに私の位置に鹿が立つ
?
『ガイコツ書店員 本田さん』『ほしとんで』作者、本田さん推薦句集!!!
粒々であり、波であり、
そんな句が澄ましていきいき並ぶので、
なんだか光にあふれています。
一句ずつ、ちゃっかり意識を持っていそう。
(本書帯文より)
?
「生えている句を作りたい、と思ってきた。草や花がそこにあるように、俳句もまたある。草や花が何かの代わりとしてそこにあるのではないように、俳句もまた何かの言いかえとしてあるのではない。(……)だから私は俳句を、記録や報告や手紙、あるいは日記とは違って、造形物とか音楽に近いものだと思ってきた。今もそう思っている。」(「あとがき」より)
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 猫と写真と短歌と僕と
-
価格:1,760円(本体1,600円+税)
【2025年04月発売】
- また猫と
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2024年05月発売】
- 仁尾智猫短歌集 いまから猫のはなしをします
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2023年03月発売】