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[BOOKデータベースより]
序章 “鏡”の隠喩のなかで―脱構築できない無垢
[日販商品データベースより]第1章 呼応の関係へ―スピノザの認識三態
第2章 イマーゴへの与り―遠ざけられた共鳴共振
第3章 受容と感情―“感じる”について
第4章 概念と観念―“考える”について
第5章 知解と自然―“独り”について
第6章 先導性を象る―逆理の力動と呼応の関係
終章 遡及的に思考する―独りともに在る
本書は、おもに、17世紀オランダの哲学者スピノザに助けられながら、よりよく生きようとする力を、発達・成長ではなく、超越・創始を語る〈鏡〉の隠喩のなかで語ってみることである。現代の教育のめざすところが、どれほど機能的で実用的であるとしても、つまり経済的利益と工学的技術を求めていても、そうした有用性を志向する趨勢を超える思考が必要とされる。その一つが〈心の鏡〉である。いまさら、こんな死後にもひとしい言葉をヨーロッパ思想史から引っ張り出してきても、単なる懐古趣味などという評価を下す人もいるだろう。しかし、〈心の鏡〉は現代においても、人が〈よりよく〉生きようとする限り、出来しうる心の状態である。なお、本書は、よく見られる、思想についての子細で精緻な議論を行う思想研究ではない。過去の思想に寄り添いながら思想を創り出してみるという一つの試みである。