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[BOOKデータベースより]
台湾文学翻訳家の俳句とエッセイ。
句集 風景と自由(いつも心に自画自賛;季節たち(二〇〇九〜二〇一二);空と女と音楽と;もっと匂いをもっと動きを;帰る場所がふたつあり)
[日販商品データベースより]拾遺 俳句にならなかった風景(俳句にならなかった風景;二〇一八年)
散文 台湾を思い出す方法(外国人のいる風景1 餃子;外国人のいる風景2 上様;あいまいな国境の歴史(抄);台湾を思い出す方法;杉田久女と台湾)
ボクシンググローブを干せ五月晴れ
記憶には蛙を踏んだ匂いとか
台湾の蜜柑を食べる種やさし
冬の雨ツァイ・ミンリャンが降らすよに
驟雨打つカフェの女が目を覚ます
俳句がいいところは、読み返すと(出来不出来はともかくとして)そのときの風景がすうっと思い浮かぶことだ。それは現実よりもずっとリアルで、写真より抽象的で、前後の時間が断片的に重なりあうような記憶の総合体だ。
〓〓天野健太郎
人間には風景に惹かれる自由がある。なぜ惹かれたのかわからないこともある。わからないままにそこに立って、風景を見ている自由。わかるまで人と会いつづける自由。わからないかもしれないけれど、言葉を追い続ける自由。
〓〓斎藤真理子
2018年に亡くなった台湾文学翻訳家・天野健太郎。陳浩基『13・67』、龍應台『台湾海峡一九四九』など中国語文学の話題作を日本に紹介し、多くの読者がその訳文を賞賛した。著者が死の直前まで詠み続けた俳句と、台湾エッセイを集成。韓国文学の翻訳者・斎藤真理子の解説を付す。