- 田原藩
-
中世からの交通の要衝地、渥美半島田原。譜代小藩なれど崋山の開明精神が生まれた藩。
シリーズ藩物語
- 価格
- 1,760円(本体1,600円+税)
- 発行年月
- 2020年08月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784768471562
[BOOKデータベースより]
遠く海外までを視野に入れ、未来を見つめた渡辺崋山。野田村の百姓の意地を示した比留輪山争論。全国最先端の情報を収集・発信した田原の先人。進取の気性は田原の誇り。
第1章 戸田氏時代の田原藩―戦国時代の田原戸田氏が田原藩主へ。
第2章 江戸前期の財政難と災害―慢性的な財政難と自然災害対策。
第3章 江戸前期の社会・風俗・文化―比留輪山争論、難破船問題、芭蕉の訪問。
第4章 江戸後期の財政窮乏と藩政改革―領民・藩主の貧困、持参金付養子、人材育成、財政難の打開策。
第5章 二つの危機 海防と飢饉―天保期の田原藩独自の海防策と飢饉対策。
第6章 蛮社の獄以後の田原藩―蛮社の獄後の田原藩の蘭学と兵学の発展、及び藩主の動向。
かつて海運の要衝として栄えた田原藩は、徳川家が信頼する戸田氏、続いて三宅氏が入り、幕末まで続いた。東京永田町にある三宅坂は、三宅氏の屋敷がそこにあったことから名づけられたという。
徳川家に重用されていたが、そのために田原藩は財政難に苦しんだ。石高が1万2千石に過ぎないのに、10万石の付き合いをしなければならなかったからだ。また海運の要衝であるために、難破船への対応にも追われた。幕末に異国船が沿岸に出没するようになると、海防にも力を注ぐ。
こうした難題を抱えた幕末期に藩政の舵取りをした家老・渡辺崋山は、絵を西洋の学問に通じ、現在国宝に指定されている鷹見泉石像を描いた天才画家でもあった。幕末維新期の困難な時代を崋山が説いた民尊重の思想で乗り切った田原藩の歴史を、民からの視点も多用して紹介する。
※ 愛知県渥美半島・田原城に居を置いた藩の物語!
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 蔦屋重三郎 江戸を編集した男
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年10月発売】
- 100年前の鳥瞰図で見る 東海道パノラマ遊歩
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2023年10月発売】
- 武人儒学者 新井白石
-
価格:1,870円(本体1,700円+税)
【2024年07月発売】
- 江戸服飾史談
-
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2024年05月発売】
- 徳川幕府の経済政策 その光と影
-
価格:1,210円(本体1,100円+税)
【2023年11月発売】