- 植物のすさまじい生存競争
-
巧妙な仕組みと工夫で生き残る
SBビジュアル新書 0019
- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2020年07月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784815603007
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[BOOKデータベースより]
「植物」のイメージは「平和そう」「のんびり」「きれい」「おとなしい」「癒やされる」といったものかもしれません。しかし、その世界に一歩踏み込んでみれば、そこでは日夜、すさまじい生存競争が繰り広げられています。静かに暮らしているように見える植物たちは、自分が生き残り、子孫を残すために「知恵」をめぐらせ、考え抜かれた工夫を凝らしているのです。本書では、動きまわらずに生きる植物に秘められた「生き残るための力」を解説します。
第1章 枯れ滅びないための戦い(「光」を手に入れる;「生育場所」を手に入れる;「水」や「養分」を手に入れる)
[日販商品データベースより]第2章 厳しい気候からからだを守る戦い(紫外線からからだを守る;「暑さ」「寒さ」からからだを守る)
第3章 「食べられる宿命」との戦い(食べにくい姿、食べられても平気な姿になる;「食べたい」と思わせない「武器」をもつ;食べにくる虫を「香り」で追い払う)
第4章 「虫」を誘うための戦い(花の「魅力」を競う;小さな花を「大きく見せる」テクニック;手段を問わず「形」や「色香」で誘う)
第5章 「生き残る」ための戦い(「タネ以外の方法」で増える;養分を土から得ずに生き残る;「変わった葉っぱ」で生き残る;「光合成」に頼らないで生き残る;きれいな花を「咲かせずに」生き残る)
私たちのまわりに育つ植物は静かに暮らしているように見えます。でも、植物が生きていくためには、栄養をつくるために必要な光、根を生やせる土地、吸収する水や養分が必要です。新しい植物がその場所に侵入してくれば、自分たちの暮らしが脅かされるので、自分たちの静かな暮らしを守るために、侵入してきた植物と闘わねばなりません。自分が新しい生育地を獲得するために、離れた場所に移動すれば、そこにすでに育っている植物たちと闘わなければなりませんから、発芽した芽や根には、戦う力がなければなりません。生育する場所が獲得できても、夏の暑さや冬の寒さとは毎年、闘わなければなりません。夏には紫外線や灼熱の太陽の強い光に耐えねばなりません。動物に食べ尽くされない工夫も凝らさなければなりません。人間とも共存、共生しなければなりません。人間は、必要な植物なら共存共生し、大切にしますが、必要ない植物にはひどい仕打ちで、その場から追い払おうとするからです。静かに暮らしているように見える植物たちも、すさまじい生存競争に打ち勝つための力を隠しもっているのです。植物たちは、自分が生き残り、子孫を残すために、自分の力を秘め、知恵をめぐらせ、さまざまな工夫を凝らしているのです。