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- キャリアを拓く学びと教育
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- 価格
- 3,080円(本体2,800円+税)
- 発行年月
- 2020年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784904774885
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[BOOKデータベースより]
第1部 “教育の目的と目標”何を学ぶのか?(「なぜ学ぶのか」と「どう生きるか、どう働くか」;キャリア教育の日本的展開;若年選好の労働市場と序列的教育制度;教育目的・目標としての学修成果と進路形成)
[日販商品データベースより]第2部“教育の方法”学術と職業を往還する学びと教育(学術と職業の往還で学ぶ;職場体験・インターンシップの日本的展開;アクティブ・ラーニングから職業統合的学修(WIL)へ)
第3部 往還する“学びと教育の効用”(往還する学びと教育の効用(1)インターンシップの無業抑制効果;往還する学びと教育の効用(2)専門と関連する就業体験;往還する学びと教育の効用(3)教育の遅効性と30歳社会的成人)
第4部 往還する“教育のガバナンス”(往還する学習と卒業生調査による教育改善PDCA;学術と職業のスパイラルを担保する国家学位資格枠組(NQF);第三段階教育の未来形)
本書は、学校から職業への移行を前にした若者を想定し、学ぶことの問いと働き方・キャリアの形成の問いと、その関りから話をはじめたい。教育は、「学問は立身の財本」 と称揚される時代ではなくなっているが、教育が、キャリアを拓くことを本来の目的としていることにかわりはない。将来のキャリアが見通せない今日、どのような学びが有効なのだろうか。これまでの日本の教育と社会における現実のキャリア教育の展開や問題点を振り返り、これからの可能性を展望していきたい。キャリア教育の類書には、アメリカをキャリア教育の先進国として、その理論の紹介、適用を説くものも少なくない。そこでは、キャリア発達モデルであったり、適性論であったり、近年ではキャリア構築論が語られたりしており、またその過程での心理学的なカウンセリング技法などが中心的なテーマとなっている。もちろん、こうした技法等の汎用性を否定するものではない。本書は、その動向も視野に入れてはいるけれども、あくまでも日本の教育と社会の現実に即して、また理想的なモデルではなく、実証的な知見の範囲で議論をおこなう。そういう意味で、教育社会学からのキャリア教育論である。本書を通して、キャリアを拓く教育の方法論として、学術と職業の往還、系統的・法則的な学習と経験的・文脈的な学習の往還、あるいは螺線状の高度化をする学びの方法に注目し、またその有効性を実証的に検討していく。