[BOOKデータベースより]
日本社会を形作った一つの編成原理、官僚制。その職務に従事する官吏の意識や専門知、官界内外で議論された彼らの行動規範を追究し、官僚制の思想的側面に迫る。官僚をめぐる問題が連日取り上げられる今こそ注目の一書。
第1部 “意識”―志望と職務における自意識(法科と文科―明治・大正期における帝国大学生の官吏志望;国益と外務官僚―北京関税特別会議と「地域主義」の台頭;宮内官僚の戦後―「天皇の官吏」意識をめぐって;戦後革新政党と官僚制―日本社会党の場合)
第2部 “知識”―職務に要する学知と経験知(「国学考証派」にとっての明治国家―官吏としての調査活動;文官普通試験にみる「競争」の論理―知識と実務の相克;三井物産と業務組織の専門化―日清・日露戦争期における山本条太郎のキャリアパス;岩波文化人と文部省―阿倍能成の教育論)
第3部 “行動”と“批判”―行動の規範と批判の論理(地方改良運動下における青年郡長の自治観;デモクラシーからファッショへ―室伏高信の官僚論;原理日本社の革新官僚批判;官僚としての教員像―ラジオ放送番組「教師の時間」の戦中・戦後史)
近現代日本社会を形作った一つの編成原理、官僚制。官吏はどのような意識のもとで職務に従事し、そのための専門知や経験知を形成してきたのか。また、彼らの行動規範について官界の内外でいかに議論がされてきたのか。幕末維新期から昭和戦後期までを対象に、その思想的側面を探る。官僚制をめぐる問題が連日取り上げられる今こそ注目したい一書。
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