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[BOOKデータベースより]
昆虫の翅の数を数えないうちに捕まえると、悪いことが起きる―奇妙な虫を見つけた少年が、祖父の言葉を思い返し震撼する「みつばね、つけばね」。泣き女の声が響く野辺の送りは、誰の葬儀だったのか?自分が見たはずのない光景が甦る「夏野辺の送りと泣き女」。久々に父の実家に戻った夜、蛙の大合唱に昔を思い出すが、朝の風景に驚愕する「幻の蛙」など、45篇。恐ろしくもどこかなつかしい、“生き物屋”が聞き集めた奇しき話。
[日販商品データベースより]山や里に現れるというわらい女の秘密、落ちている土塊を踏んではならない忌むべき理由、どこか歪んで見える羽化したてのヒグラシ……野山を歩きつくした生き物屋が遭遇する、奇妙でノスタルジックな物語。