- 日本経済学新論
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渋沢栄一から下村治まで
ちくま新書 1492
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2020年05月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784480073143
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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テツヤ ワカウラ
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官僚本として傑作
渋沢栄一、前田正名、高橋是清、下村治についての論議は群を抜いている。経済史の権威とされる東大の中村隆英の議論より、遥かに優れている。しかし、岸信介の評価は間違っている。下村治が、「経済成長の根本は、国民自身の創造的能力」にある(本書407P)と喝破したとおり、経済成長の根本は、自由主義にある。岸の官僚統制から経済成長は生まれない。このことは、経産省OBで慶応大学の岸教授が、経産省(通産省)の経済政策は失敗の連続であり、官僚が優秀であるというのは幻想であるという主張されていることからも、明らかである。経済における、創造力(それを生み出す自由主義)の軽視が本書の最大の欠点である。しかし、官僚の書いた本としては、傑作であることは間違いない。
[BOOKデータベースより]
水戸学のプラグマティズムを、近現代日本を支えた経済思想へと発展させた人物こそ、渋沢栄一であった。『論語と算盤』で水戸学の朱子学批判を賎商思想批判へと読み換え、尊王攘夷思想から継承した経済ナショナリズムで日本の近代資本主義を確立した渋沢。その精神を受け継ぎ経済政策の実践に活かした高橋是清、岸信介、下村治ら実務家たちの思想に「日本経済学」と呼ぶべき思考様式を見出し、そのプラグマティズムと経済ナショナリズムに危機に立ち向かう実践的姿勢を学ぶ。
第1章 日本の経済学
[日販商品データベースより]第2章 論語とプラグマティズム
第3章 算盤とナショナリズム
第4章 資本主義の大転換
第5章 社会政策の起源
第6章 明治の通貨論争
第7章 経済ナショナリスト・高橋是清
第8章 危機の経済思想
第9章 産業政策の誕生
第10章 岸信介の論理と倫理
第11章 下村治の予言
日本の近代資本主義を確立した渋沢栄一の精神は、いかに高橋是清、岸信介、下村治ら実務家たちに受け継がれたか。気鋭の評論家が国民経済思想の系譜を解明する。