[BOOKデータベースより]
藩祖は加賀藩主三代前田利常の三男利治。九代利之は十万石の高直しを行いつつも、藩祖以来の質素倹約を奨励。幕末・維新期には藩校「時習館」から多くの俊傑が輩出した。
第1章 大聖寺藩の成立―寛永十六年(一六三九)に加賀藩の三藩分立策により成立。(前田家の分立;藩政組織と藩内の整備;農村と郷村支配)
第2章 大聖寺新田藩と藩政の混乱―藩政中期に支藩の事件や政治抗争・百姓一揆などが頻発。(大聖寺新田藩の成立と廃藩;政治抗争;百姓一揆;城下の災害)
第3章 産業の発展と人々の暮らし―江戸後期の領内の諸産業と人々の暮らし。(領内の産業;商人の活動;武士の暮らし;学問と文化)
第4章 藩政改革と高直し―江戸後期の財政改革・軍制改革と十万石の高直し。(財政改革と財政策;お家の大事;海防策と軍制改革)
第5章 明治維新と大聖寺藩―本藩とともに新政府(朝廷方)を支持。(新政府への協力;大聖寺藩の終わり)
加賀藩三代藩主・前田利常の三男・前田利治が寛永16年(1639)に立藩。藩祖・利治の生母が徳川2代将軍・秀忠の娘珠姫であったため、支藩でありながら、特別に「松平」を名乗ることを許されていた。だが、大聖寺藩では、本藩・加賀藩の家臣の子孫たちが藩政を握っていたため、お家騒動に発展した。また、大聖寺新田藩という支藩を作ったことによって藩内が混乱した。その一方、石川県を代表する工芸品九谷焼は、藩祖の前田利治が始めさせたといわれ、山中塗も大聖寺藩を代表する産業であった。また、藩主のなかには能楽や茶道に通じた者もいた。魅力あふれる藩の物語!
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