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価格:2,420円(本体2,200円+税)
【2020年01月発売】
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[BOOKデータベースより]
生涯を決定づけた米海軍日本語学校への入学。当時の思い出が詰まった教科書を前に、学習者、研究者、教育者として、日本語とともに歩んだ人生を語る。
第1章 わたしと海軍日本語学校(外国語との出会い;漢字、そして日本語との出会い;海軍日本語学校での日本語学習;海軍日本語学校の先生・仲間たち)
[日販商品データベースより]第2章 海軍日本語学校での日本語修行(海軍日本語学校での授業;『標準日本語讀本』をめぐって)
第3章 海軍日本語学校時代の書簡(発見された手紙;手紙にまつわる思い出)
第4章 戦時中の体験―日本文学研究の道へ(語学兵としての仕事;戦時下のハワイ大学で日本文学を学ぶ;日本語の専門家としての新たな出発)
第5章 日本語・日本文学の教師として(ケンブリッジ大学での第一歩;教え子たちの活躍)
日本文学の泰斗はいかに誕生したのか
もし海軍日本語学校に入らなかったら、日本文学者になることはなかった――2019年2月に惜しまれつつも東京で永眠した故ドナルド・キーン氏は、かつて自らの分岐点についてこう語った。彼に日本語、日本文学との決定的な出会いをもたらしたのは、皮肉にも大嫌いな戦争だった。本書ではインタビューを通じ、彼の日本語との出会いから学習の過程、さらに研究者、教育者としての姿に焦点をあて、日本語とともに歩んだ人生を見つめ直す。
キーン氏は日米開戦直後の1942年2月に米海軍日本語学校へ入学。翌年1月までのわずか11か月間に、仮名と漢字はもちろん、日本軍の命令・暗号解読に必要な文語やくずし字の読み方まで学んだという。その効率的な学習を助けたとされるのが、戦前の米国大使館で日本語教官を務めた長沼直兄による『標準日本語讀本』である。本書では、70年ぶりにこの教科書と再会したキーン氏が、実際にページを繰りながら当時の思い出を語った。19歳だった彼は、この教科書で初めて芥川龍之介や菊池寛の文章に触れたのだ。
インタビューの聞き手となるのは日本語教育を専門とする河路由佳氏。貴重な資料や教え子たちの証言から、日本文学の泰斗の原点に迫る。