- 点・線・面
-
岩波書店
隈研吾
- 価格
- 2,420円(本体2,200円+税)
- 発行年月
- 2020年02月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784000240604
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[BOOKデータベースより]
トビケラの幼虫は、小さな点のような身近な素材を集めて巣を作る。この虫をまねて、身体のような建築を作れないだろうか。あるいは、日本の伝統木造建築が磨いてきた、細く、移動する線を、今再び取り戻すことはできないだろうか。一枚の布が、テント暮らしを続けるベドウィン達の生命を守っていたように、面の持つしなやかな力を活かせないだろうか。建築家は、自然や歴史、そして量子力学のうちに点・線・面の新しいあり方を探り当てる。木、石、土など、物質と対話を繰り返しながらたどり着いた新たな世界、その扉を開くまで。
方法序説(二〇世紀はヴォリュームの時代;日本建築の線とミースの線 ほか)
[日販商品データベースより]点(大きな世界と小さな石ころ;ギリシャからローマへの転換 ほか)
線(コルビュジエのヴォリューム、ミースの線;丹下健三のずれた線 ほか)
面(リートフェルト対クレルク;ミース対リートフェルト ほか)
国立競技場の外壁は全国の杉の板で覆われた。今、私たちの目の前にあるのは小さな点や線である――。建築家は風通しのよい物のあり方を求め続けて、木や石、そして土などさまざまな物質との会話を繰り返し、ついに新しい世界の扉を開いた。未来を考えるすべての人のための方法序説。待望の書き下ろし。図版200点収載。