- 自由の地域差
-
ネット社会の自由と束縛の地理学
流通経済大学社会学部創設30周年叢書
- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784947553836
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[BOOKデータベースより]
ネット社会がもたらすのは自由か?それとも束縛か?ネット社会化は、ローカルな束縛からの解放と、グローバルな束縛を同時に意味する。私たちは「もっと自由になる方法」よりも、「好ましい形で束縛される方法」を、地域的・空間的な視点で考えるべきである。
第1部 「自由の地域差」とは何か?(自由には地域差がある;「自由とは何か?」とは何か?;ネット社会の自由と監視)
[日販商品データベースより]第2部 「自由の模索」の地域差―インフルエンサーと情報技術者の試み(自由がもたらす相互監視の地域差;ITベンチャーの東京一極集中と情報技術者たちの「自由」;情報技術者たちの自由なコミュニティとその地域差)
第3部 自由がもたらす地域の解放と束縛―温泉観光地の再構築(温泉地の社会構造と「自由」を求める宿泊業;自由の空間的再編成と温泉観光地の変容)
自由の地域差
ネット社会化がもたらすのは自由だろうか、束縛だろうか。
インターネット利用の拡大は、個人の自由を拡大すると考えられてきた。しかし同時に、GAFAのようなグローバルなネット企業による新たな支配や、SNSによる個人間の相互監視社会化といった新たな束縛が生まれている。ネット社会化による際限のない自由の拡大が逆説的に束縛をもたらすという矛盾のなかで、自由であることはどういうことなのかが、いま改めて問われている。
ある人の自由は、その人が存在する地域の「地理的条件」によって物理的に束縛されている。本書では、インターネットの利用がいかに地理的条件から束縛され、あるいはそれを克服できるのかを、ツーリズムとITベンチャー産業に関する地理学的なフィールドワークによって実証的に探究する。これによって、抽象的な自由論にとどまらず、地域における現実の人々の行為から、自由のリアルな姿をとらえる。