- ししりばの家
-
- 価格
- 748円(本体680円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041085431
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
タイトル
この作者の作品は、そのタイトルで興味をひかされるなあ。“ぼぎわん”、“ずうのめ”、“などらき”、そして今回は“ししりば”と来た。平仮名4文字の、普段耳にしない音。過去の例からして、これが物の怪の名前であろうとの予測はつくのだが、その全貌が徐々に明らかにされて行く過程が良い。ただ、今回は少し怪異が錯綜しており(と言っても3つだが)、最初の2つと後の1つの関係がもう一つよく分からなかった。これらが、最終的に収斂して、何らかの解説が加えられていると、更に恐怖感が増すと思うのだが、それはなされず(なされたのかな?自分が気付かなかっただけ?)、個々の別々の事象として扱われていたように思う。最後の1つの怪異があまりにも強力で、“他のやつは近づかかない”というセリフを登場人物に言わせているが、「それと矛盾しているのでは?」と思ってしまった。しかし、この作者の作り出す世界は独特で面白い。次作も期待したい。
[BOOKデータベースより]
おかしいのはこの家か、わたしか―夫の転勤に伴う東京生活に馴染めずにいた果歩は、幼馴染の平岩と再会する。家に招かれ、彼の妻や祖母と交流し癒される果歩だが、平岩邸はどこか変だった。さああという謎の音、部屋中に散る砂。しかし平岩は、異常はないと断ずる。一方、平岩邸を監視する1人の男。彼は昔この家に関わったせいで、脳を砂が侵食する感覚に悩まされていた。そんなある日、比嘉琴子という女が彼の元を訪れ…?
[日販商品データベースより]夫の転勤先の東京で、幼馴染の平岩と再会した果歩。しかし招かれた平岩家は不気味な砂が散る家だった。怪異の存在を訴える果歩に異常はないと断言する平岩。おかしいのはこの家か、それとも、わたしか――?