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- 番犬は庭を守る
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- 価格
- 814円(本体740円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167914257
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[BOOKデータベースより]
原子力発電所が爆発し臨界状態となった国で、ウマソーは生れた。成長しても生殖器が大きくならない「小便小僧」として。やがて警備保障会社に就職するが、市長の娘に恋をした罰として「流刑地」へ飛ばされてしまう。次々と降りかかる不運。絶望の中で見出した光とは?壮大で豊饒で、無類に面白い傑作小説。
[日販商品データベースより]とてつもなく過激で痛快、そして悲惨――とにかく無類に面白い。
ページをめくる手が止まらない傑作長篇!
原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界。そこでは、放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。
優良精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んでくる。一方で、第二次性徴期を迎えても、生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子どもたちは「小便小僧」と呼ばれていた。
「小便小僧」として生まれたウマソーは高校を卒業後、警備保障会社に就職をするが、市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射性廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。やがてウマソーの性器は徐々に失われ……。
超格差社会の最底辺を生きるウマソーは、次々と襲いかかる悪夢にどう立ち向かっていくのか。
岩井俊二が全身全霊を込めて書ききった、壮大で豊饒なエンタテインメント。
解説・金原瑞人