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[BOOKデータベースより]
ハローキティ、ミッキーマウス、E.T.、くまモン、ドナルド・トランプ、ジェフ・クーンズ、村上隆…。キュートという概念が生まれる前の時代とそれ以後では、人々の意識の何が変容したのか?曖昧で捉えどころがなく、二面性に富む「キュート」の魅力はどこから生まれるのか?人、物、キャラクター、アート作品から考察する。
大衆を誘惑する武器としての“キュート”
[日販商品データベースより]エデンの園でギョッとする
不確定性原理としてのキュート
ミッキーマウスとキュートの連続体
カワイイ―日本という国の新たなカタチ
金正日のキュートさ
キュートと不気味さ
キュートの擬人化は何が問題なのか
キュートとモンスター性―ドナルド・トランプの場合
キュートと、新たに登場した子ども崇拝
キュートのサバイバル
キュートとキッチュは一卵性双生児?
誠実性崇拝からの脱却
「人生は遊ぶ子ども」
人は「キュート」や「カワイイ」の何に惹かれるのか?
ハローキティやミッキーマウスなどのキャラクター、ドナルド・トランプや故・金正日など実在の人物、ジェフ・クーンズや奈良美智のアート作品……。どこかキュートだと感じられるものには、かわいさ、幼稚さ、不確かさ、不気味さといったアンビバレントな要素が見出せる。キュートを哲学する本書は、「キッチュ」や「キャンプ」(スーザン・ソンタグ)などにも言及しながら、現代社会の美学と倫理について論じる。