- デトロイト美術館の奇跡
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- 価格
- 539円(本体490円+税)
- 発行年月
- 2020年01月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101259635
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近所の美術館に行きたくなる
2013年にデトロイト市は財政破綻を迎え,市の施設であるデトロイト美術館所蔵の美術品の売却と館の閉鎖の危機を迎える史実を縦糸に,同美術館所蔵のセザンヌ作「画家の婦人」と三人の人物との関わりを緯糸にした物語である.
第一章では暫く前に定年を迎えた黒人男性,フレッド・ウィルにとって,その美術館がどのような存在であるかが描かれる.第二章ではフレッドお気に入りの画を所有していたロバート・タナヒルの人物像,第三章では美術館のチーフキュレータであるジェフリー・マクノイドの来歴へと移り,最後の第四章では美術館の行く末が語られる.
この画を美術館に遺贈したロバート・タナヒル以外は架空の人物ということである.それ故か皆嫌なところのない好人物として描かれており,安心して読み進めることができる.物語の結末にしてもタイトルからハッピーエンドは約束されており,それがどのようになされているのかを確認する作業となる.正しく絵に描いたような都合の良い結末と思われる方もいるかもしれないが,それは「史実に基づいている」から非難にはあたらない.
名もなき市民の熱い思いや善意,第四章でのダニエル・クーパーといった知恵者の尽力により現時点で最高の結末を迎えることとなる.このダニエルが単に有能な裁判官なだけではなく「市民の一人」であることが物語に暖かみを与えているのである.
[BOOKデータベースより]
ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。市の財政破綻のためだった。守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が大きなうねりを生み、世界の色を変えてゆく―。大切な友人や恋人、家族を想うように、アートを愛するすべての人へ贈る、実話を基に描かれた感動の物語。
[日販商品データベースより]ピカソやゴッホ、マティスにモネ、そしてセザンヌ。市美術館の珠玉のコレクションに、売却の危機が訪れた。市の財政破綻のためだった。守るべきは市民の生活か、それとも市民の誇りか。全米で論争が過熱する中、一人の老人の情熱と一歩が大きなうねりを生み、世界の色を変えてゆく─。大切な友人や恋人、家族を想うように、アートを愛するすべての人へ贈る、実話を基に描かれた感動の物語。