アドルノ美学解読

崇高概念から現代音楽・アートまで

花伝社 共栄書房
藤野寛　西村誠（哲学）　

• 価格: 3,300円（本体3,000円＋税）
• 発行年月: 2019年12月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784763409102

内容情報

[BOOKデータベースより]

“崇高”“自然美”“神学・形而上学”“倫理・感性学”“表現と構成”“モンタージュ”“ソーシャリー・エンゲイジド・アート”“不定形音楽”“トータル・セリエリズム以降の音楽”没後５０年、多角的な読解を通して析出するアドルノ美学の全体像。

第１部　総論―美学、倫理学、形而上学（アドルノにおける¨Ａｓｔｈｅｔｉｋ／Ｅｔｈｉｋ；“我ガ望ミ空シカラマジ”―アドルノの美学における消失点としての形而上学）
第２部　モデルネ以降の音楽（表現から構成への移行―一九五八／五九年「美学講義」に見るモデルネ芸術のアポリア；自由のイメージとしての不定形音楽；アドルノの音楽的経験と前衛音楽の音楽思考について―「部分全体」概念を手がかりに）
第３部　境界の解れと絡み合い（“モンタージュ”論から見るアドルノ美学―モデルネ芸術と死の原理；アドルノの美学とソーシャリー・エンゲイジド・アート（ＳＥＡ）の接続可能性）
第４部　風景と崇高（二重化する「風景」とその行方―ヨアヒム・リッターとの比較を通じて；アドルノと崇高―カントと対照しつつ）

[日販商品データベースより]

没後50年、多角的な読解を通して析出するアドルノ美学の全体像
〈崇高〉、〈自然美〉、〈神学・形而上学〉、〈倫理・感性学〉、〈モンタージュ〉、〈表現と構成〉、〈SEA〉、〈不定形音楽〉、〈トータル・セリエリズム以降の音楽〉

アドルノ美学をめぐる研究環境は、アドルノの突然の死後、50年が経過する現在、少しずつ変わりつつあるのであって、本書もまた、そのような変化の中から生まれたものと言うことができる。アドルノの知的関心は多岐に渡り、個人で容易にカヴァーできるものではない。研究する側にも共同の作業が要請される所以である。本書は、関心の多様性を特徴とする。（「まえがき」より）