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[BOOKデータベースより]
イスラームはもはや遠い存在ではなくなった。年々増加している観光客だけではなく、労働者、留学生、日本人改宗者など、私たちの身近で生きる「隣人」となりつつある。加えて、ビジネスや労働力としての側面でも無視できない。日本とイスラームの縁は明治時代にまで遡る。戦前は回教政策も採られ、交流が活発だった時期もあった。だが、近年はテロや厳しい戒律などのイメージもあり、その印象はネガティブなまま更新されていない。本書は、日本とイスラームの歴史的関係を通覧し、わが国に住むムスリム(イスラーム教徒)の知られざる実像に肉薄。彼らへの多くのインタビューを通して、地域交流やハラール・ビジネスの実情と課題を浮き彫りにし、真の共存への道を探る。著者の長年に亘るフィールドワークの集大成。
第1章 イスラームとは何か
第2章 日本におけるイスラームの歴史
第3章 日本人ムスリム
第4章 日本国内の外国人ムスリム
第5章 外国人ムスリムと「難民ビザ」
第6章 日本におけるハラール・ビジネスの実態
第7章 日本とイスラームの共存に向けて