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[BOOKデータベースより]
カエサル、リンカン、エリーザベト(シシィ)…『ローマ帝国衰亡史』の著者エドワード・ギボンの有名な言葉、「殺人は卑怯者にとって最後の手段である」は残念きわまりない影響をあたえ、その大きさははかりしれない。悲劇的な出来事に先立つ数か月、数週間、数日、数時間、そして数秒を可能なかぎり正確に物語る。
1 ユリウス・カエサル―腹心の裏切り‐ローマ、紀元前四四年三月一五日
[日販商品データベースより]2 アンリ三世―修道士と「暴君」‐サン=クルー、一五八九年八月一日
3 マクシミリアン・ド・ロベスピエール―殺された殺人者‐パリ、一七九四年七月二八日
4 エイブラハム・リンカン―南部の復讐‐ワシントン、一八六五年四月一四日
5 マクシミリアン・フォン・ハプスブルク―張り子の皇帝‐ケレタロ(メキシコ)、一八六七年六月一九日
6 アレクサンドル二世―皇帝狩り‐サンクトペテルブルク、一八八一年三月一日
7 オーストリア皇后エリーザベト、愛称シシィ―呪われた魂と悪霊にとりつかれた魂‐ジュネーヴ、一八九八年九月一〇日
8 オーストリア皇太子フランツ=フェルディナント―ヨーロッパが終わった日‐サラエヴォ、一九一四年六月二八日
マルクスは「暴力は歴史の産婆である」と見なしていた。暴君が無力化されるのは、ほかでもない暴力によってである。15の殺人を選び、悲劇的な出来事に先立つ数か月、数週間、数日、数時間、そして数秒を可能なかぎり正確に物語る。