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[BOOKデータベースより]
本書は、高温超伝導体研究における若い日本人研究者の奮闘ぶりを記録した貴重な科学史であると同時に、大学院生、ポスドク研究者、若手教員ら、現在の“若きサムライたち”にエールをおくる激励の書である。
第1章 高温超伝導体
[日販商品データベースより]第2章 座談会「高温超伝導のメカニズムを探る」
第3章 若きサムライたちの戦い(高温超伝導体の研究をしていた大学院時代;高温超伝導体YBa2Cu3O7−δ発見記;若きサムライたちを追いかけて;振り返って見えてくること;高温超伝導・分子科学研究所での思い出;高温超伝導体にフェルミ面は存在するか?;研究の魔物;銅酸化物超伝導μSR実験のことはじめ;Y‐Ba‐Cu‐酸化物超伝導体の発見―理論家はTcを上げるのに有用か;光電子分光でみえてきたもの;銅酸化物超伝導体からルテニウム酸化物超伝導体へ;目指せ,ぬる燗超伝導!;遅れてきた若い物性理論研究者が見た高温超伝導研究騒動記)
第4章 高温超伝導研究の足跡と今後の展望
1980年代後半に発見された高温超伝導体は、液体窒素温度をはるかに超える高い超伝導温度を示し、それまでの固体物理学の常識を根底から打ち崩すものだった。当時、新聞には「今日の超伝導転移温度」などという記事が連日掲載されたというから、高温超伝導体の経済や市民生活への波及効果がいかに期待されていたか、容易に想像できる。医療機器MRIやリニアモーターカーなど、今ではすでに日常生活で多くの実用例を見ることができる超伝導技術だが、世界の高温超伝導体研究を牽引したのは、日本の若き研究者たちであった。本書は、高温超伝導体発見初期において、彼らがどのように考え、行動していたかを、自身の言葉で綴った貴重な記録である。