[BOOKデータベースより]
西行は、平安時代のおわりのころの歌人です。歌人というのは、和歌をよむ人のことです。西行はもとは武士でしたが、出家して仏の道に入り、日本のあちこちを旅していました。そんな旅のとちゅう、まだ若かった西行がであったのは、あばら屋にすむおじいさんとおばあさんと女の子でした。そこでおこったふしぎなこととは…。
[日販商品データベースより]人気沸騰中、「チケットの取れない講談師」神田松之丞さんを監修に迎えた
「講談えほん」シリーズ!
「講談」とは、古くからの日本の伝統芸能です。講談師が、実在の人物や史実とされている事象を、脚色を交えて聴く人を楽しませつつ、一人語りで読んでいきます。日本の歴史の物語を次世代につなぐために、とても大事で、いま注目されている芸能です。このたび、次世代に伝えたい講談のお話を、絵本にして子どもたちに残すために、「講談えほん」シリーズをつくりました。
飛ぶ鳥を落とす勢いの講談師・神田松之丞氏を監修者に迎え、話題を呼ぶこと請け合いのシリーズが誕生です!
講談社の「講談えほん」シリーズ、西行「鼓ヶ滝」!人気講談師の神田松之丞さん監修による講談社110周年企画。若かりし西行の歌行脚にまつわる講談を、子どもたちから絶大な支持を集める児童文学作家の石崎洋司氏が文章を、当代きってのアニメーション作家にして絵本作家の山村浩二氏が作画を担当した声に出して読みたい絵本です。
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着物姿で舞台にあがって、話術で人をたのしませる、日本の伝統芸能。史実を元にした物語で、後世に歴史を伝える、落語とは似て非なるしゃべりの芸術。それが『講談』!100年ぶりの講談ブームといわれる昨今、絵本でさらにしたしみやすい、講談絵本が誕生しました!時は今より800年以上も昔の話。西行法師という有名な歌詠みが、鼓ヶ滝(つづみがたき)と呼ばれる滝にやってきました。この西行法師、このころはたいへんうぬぼれていたそうで、鼓ヶ滝で一句詠んでも、「むかしから、おおくの歌詠みが鼓ヶ滝をよんでいるが、これにまさる名歌はあるまい」と鼻たかだか。そんな西行が山奥でであった、じいさん、ばあさんに孫娘。彼の家で一晩世話になることになった西行は、そこで今しがた詠んだばかりの歌を披露することになるのですが——落語でも人気の演目、『西行鼓ヶ滝』。まるきり見下していた相手に、うぬぼれをあれよあれよとやりこめられる様が、なんとも愉快な一席です。著者は「黒魔女さんが通る‼︎」シリーズや「世界の果ての魔女学校」で知られる、児童文学作家の石崎洋司さん。イラストは、アカデミー賞ノミネート作品「頭山」や絵本『おやおや、おやさい』など、人気のアニメーション作家であり、絵本作家の山村浩二さん。そして、「この絵本を通じて、一人でも多くの子どもたちに講談を知ってもらえることを願っています」とは、本書監修で講談ブーム火付け役の天才講談師、6代目神田伯山(神田松之丞)さん。言葉のとおり本シリーズは、イラストの力でより親しみやすくなっているのはもちろん、聴き慣れない言葉も漢字と振り仮名で読むことができ、わかりやすく講談の魅力をあじわうことができます。その中でも、この『西行鼓ヶ滝』は、軽やかな笑いが印象的で講談への入り口にピッタリ。落語とはちがうの?なんで流行っているの?そんな疑問も読んでなっとく!巻末には、物語の舞台や登場人物について解説されていて、演目の背景を知ることができるのがうれしいポイントです。本書を読んだのち、実際の講談を聴けば理解も深まるはず!ぜひ、本書で魅力あふれる講談の世界をのぞいてみてください。
(小説家 堀井拓馬)
後世、和歌などで有名になった西行が、まだまだ自分の才能にうぬぼれていた時分に、山奥の爺さん&婆さん+孫娘に参ってしまう愉快な話。
講談師の神田松之丞(現・六代目 伯山)が解説。日本の話芸・講談についてと、絵本の題材となった演目、登場人物や物語の背景などがまとめてある。
歴史や和歌の知識がなくても、絵を見ることで物語を楽しめる工夫がある。西行や和歌、山奥への旅などでイメージする情景を、シンプルであるが、魅力的でユーモラスな画面で堪能。
前半で自惚れている法師と、後半で素人(に見える人たち)に自分の歌を直されてプライドをへし折られる様子が面白い。しかし、このように意見されて自分の至らなさを省み、物事に真摯に取り組めるようになるという経験は、恥ずかしい思い出だが貴重だ。
ユーモアで、人生の大切なことをしっかり覚えさせてくれる一冊。
クールなデザインも素敵だ。(渡”邉恵’里’さん 40代・東京都 )
【情報提供・絵本ナビ】